アンコンシャスバイアスへの会社での取り組みについて
中小企業経営者205名を対象に、アンコンシャスバイアスの解消・抑止に向けて経営上何か取り組んでいることはあるか聞いたところ、「現状は取り組んでおらず、これから考え実践してみたい」が36.1%、「具体的な施策を考え実践している」が9.3%だった。
さらに「具体的な施策を考え実践している」、「現状は取り組んでおらず、これから考え実践してみたい」と回答した跡取り娘.com登録の中小企業経営者36名を対象に、取り組み内容を聞いたところ、「社内における研修、勉強会の開催」(52.8%)が最多となり、次いで「経営者からの訓示・講話」、「社外における研修、勉強会への参加」が同率(38.9%)という順になっている。
中小企業経営者と事業承継予定者411名に、アンコンシャスバイアスについて会社として対応することでご自身や周囲にとってどのような効果が得られると思うか聞いたところ、「ビジネスでの良好な関係構築」(43.3%)が最も多く、「働きがいのある職場の構築」(38.4%)、「働く意欲の向上」(32.8%)と続いた。
また男女別では、男性では最多が「具体的に思いつかない」(40.8%)となった一方、女性では「ビジネスでの良好な関係構築」(49.3%)が最多となっている。
女性の中小企業経営者と事業承継予定者を対象に、アンコンシャスバイアスに基づく言動をなくしていくために、政府や自治体などに期待することについて聞いたところ、「社会人だけでなく、義務教育の時からそのような考え方になるように教育活動を行ってほしい」や、「出産をしてもキャリアを続けられる仕組み(男性の育休や保育園、学童などのサービスの幅など)の充実、扶養制度の見直し」という声が挙がった。
調査概要
調査対象/日本全国の中小企業経営者(※)と事業承継予定者
(※)従業員300名未満の規模の会社経営者(社長、会長、取締役)または従業員のいる自営業者
サンプル/中小企業経営者205名、事業承継予定者206名の計411名
跡取り娘.com登録者
女性の中小企業経営者/47名
女性の事業承継予定者/17名
調査方法/インターネット調査
調査会社/株式会社マクロミル
実施時期/2023年9月14日~9月22日
関連情報
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構成/清水眞希