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仕事でくすぶっている人が「ボアアウト/退屈症候群」から抜け出す方法

2023.11.12

「ぶら下がり社員」を脱却するためにキャリアを自律的に描く必要がある

荒川氏は、2023年5月に発刊した著書『働きたくなる職場のつくり方』(かんき出版)において、職場の環境を「働きやすさ」と「やりがい」の2軸で4象限に分けて紹介。働きやすくやりがいの高い職場を「いきいき職場」、働きやすいがやりがいの低い職場を「ぬるま湯職場」、働きにくいがやりがいの高い職場を「ばりばり職場」、働きやすさもやりがいも低い職場を「しょんぼり職場」と表している。

高度経済成長期にはモーレツ社員が活躍する「ばりばり職場」(右下の象限)をよしとする風潮があった。
画像引用:GPTW Japanホームページ

この4象限でいうと、「ぬるま湯職場」と「しょんぼり職場」にいて、やりがいを感じられていない人たちがボアアウト状態に陥りやすい。とりわけ、ぬるま湯職場ではバリバリ働かなくても快適に過ごせるがゆえ、いわゆる「ぶら下がり社員」も発生しがちだ。

「例えばシニア活躍の文脈で、65〜70歳まで雇用が継続されるなか、会社としては一生懸命リスキリングを推奨していますよね。けれども、すでに役職も退き、残りの年数は現状維持でそれなりに仕事ができればいい、自分にはリスキルは関係ない、といったスタンスをとる社員がいる。そのような、仕事に対して受け身で、成果を追求する主体的な行動をとらないような人材を総称して『ぶら下がり社員』と呼んでいます」

若手のなかには「会社がホワイトすぎて辞めたい」と言って実際に転職などのアクションを起こす人もいるが、ぶら下がり社員は会社を辞めるというアクションを起こさない。その違いはあるが、ボアアウトは若手からベテランまで誰にでも起こり得るものだ。

「年齢、性格、スキルといった個人の属性や特性が原因というよりは、自分の仕事やキャリアを自分自身でコントロールするんだという感覚を持てていないことが問題です。自分の持っているスキルや価値観を『こういうことやってみたい』という方向性に照らし合わせて自律的に働いたり、キャリアを描くことはものすごく大事なポイントです」

粛々と業務をこなすぶら下がり社員であれば害はないかもしれないが、もしつまらなさが態度に現れている場合、ボアアウトは周囲にも伝染するおそれがある。

「ある先行研究で、 自らの不安や不満を言葉や態度で強く表現している人が視界に入ると、自分も同じような感情を経験する可能性が高くなり、それによって脳のパフォーマンスが悪影響を受けるというものがあります。つまり、つまらないと発信したり、つまらなそうな態度をとっている人が周りにいると、せっかく仕事をおもしろいと思っていたのに、『これってそんなに価値のある仕事じゃないのかな?』『やっぱりつまらないのかな?』と気持ちが揺れ動き、ネガティブな感情に引きずられてしまうのです」

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