賃貸物件 家賃相場&物件数
<中山コメント>
交通利便性と駅勢圏の広さは大宮がやや優勢で、その影響が賃貸ニーズにも反映されています。首都圏の家賃相場分布は都心に物理的に近いエリアの水準が高いのですが、主に単身者向け物件の家賃相場は大宮が7.5万円に対して浦和は7.0万円と逆転しています。賃料が高水準な駅近、新築物件が圧倒的に多いことがその要因です。
<調査概要>
抽出期間:2022年1~12月(1年間)
― 家賃相場:築40年以内、駅徒歩20分以内、定期借家を除く、専有面積15m²以上40m²未満
― 物件数:築40年以内、駅徒歩20分以内、定期借家を除く
― 駅近物件数: 築40年以内、駅徒歩5分以内、定期借家を除く
― 新築物件数:築1年以内(未入居)、駅徒歩20分以内、定期借家を除く
中古マンション 価格相場&物件数
<中山コメント>
賃貸ニーズとは対照的に購入ニーズは浦和に軍配が上がります。中古マンション価格相場は大宮が3,685万円に対して浦和は5,180万円と約1,500万円の差がありました。住宅購入は長期の居住を前提とするため、交通・生活の利便性に加えて住環境、教育・医療、安全性などチェック項目が多岐に渡り、住宅地としての“品質”が評価された結果です。
<調査概要>
抽出期間:2022年1~12月(1年間)
― 価格相場:築40年以内、駅徒歩20分以内、専有面積30m²以上75m²未満
― 物件数:築40年以内、駅徒歩20分以内
― 駅近物件数: 築40年以内、駅徒歩5分以内
<解説>
LIFULL HOME’S総研 副所長/チーフアナリスト 中山 登志朗 (なかやま としあき)氏
出版社を経て、 1998年から不動産調査会社にて不動産マーケット分析、知見提供業務を担当。不動産市況分析の専門家としてテレビ、新聞、雑誌、ウェブサイトなどメディアへのコメント提供、寄稿、出演を行うほか、年間多数の不動産市況セミナーで講演。2014年9月にLIFULL HOME’S総研副所長に就任。国土交通省、経済産業省、東京都などの審議会委員などを歴任。(一社)安心ストック住宅推進協会理事。
出典元:LIFULL HOME’S
構成/こじへい