総合人材情報サービスのアイデムは、2023年9月に総合求人サイト『イーアイデム』を通じて求人に応募した会員を対象に仕事探しに関する調査を実施。先日、その結果をグラフにまとめて発表したので、本稿では内容を一部抜粋してお伝えする。
応募件数の目安
求人に応募した人に、今回の求職活動期間の中で、求人に応募する件数の目安があるかどうか聞いた。
全体では、 「件数に目安はなく、良い条件があれはすべて応募したい」 が最も多く38.4%、次いで「2~5件」が32.0%、「1件だけ」が23.2%、「6~10件」が6.0%、「11件以上」が0.5%となった。「1件だけ」以外を選んだ割合は全体の3/4となった。
希望雇用形態別にみると、「正社員」では、「件数に目安はなく、よい条件の求人があればすべて応募したい」の割合は51.7%となり、 パートまたはアルバイト希望者よりも目安を設けていない割合が高い。
「パートまたはアルバイト」では「1件だけ」が27.4% 、「2~5件」が37.4%で、応募件数に目安を設けて活動している人が多かった。
正社員を希望する理由
求人に応募した、正社員雇用を希望する人に、なぜ正社員を希望するのかを聞いた(複数回答)。
最も多かったのは「将来にわたって安定して働きたいから」で58.4%、次いで「社会保険に加入できるから」が42.7%、「自身のキャリア(仕事経験や意識・技術等)を維持・向上したいから」が31.5%となっている。
性別との関係をみると、「男性」のほうが「女性」よりも「自身のキャリアを維持・向上したいから」が18.1pt、「他の雇用形態より教育制度が充実していると思うから」が12.3pt、「興味のある仕事が正社員での募集だったから」が9.1pt高くなった。
気になる職業や、関心のある仕事のスキルアップのために正社員を希望している人が多い。
一方、「女性」のほうが「男性」よりも「将来にわたって安定して働きたいから」が22.1pt、「他の雇用形態より収入が得られると思うから」が12.0pt高くなった。特に安定して働きたいという意向は約7割と多数を占めた。