オーストラリアのシドニーで開催された音楽、映画、テクノロジー、そしてゲームをテーマにした複合的国際フェスティバル「SXSW Sydney(サウス・バイ・サウスウェスト・シドニー)」(以下SXSWシドニー)のレポート第2弾をお届けする。
なぜ「SXSW」初の公式スピンアウト開催地がシドニーになったのか?
音楽、映画、テクノロジーをテーマにした複合的国際フェスティバル「SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト/サウスバイサウスウエスト)は、本拠地の米国オースティン以...
1週間で850人以上のスピーカーが登壇
米国オースティン以外で初の公式スピンアウトとなるSXSWシドニーは、本家のスタイルをそのまま取り入れつつ、シドニー風にアレンジしたプログラムで構成されている。メインとなるカンファレンスではシドニーでも1000を超えるプログラムが実施された。
ビッグネームを迎えたキーノートとフィーチャードセッションをはじめ、最新の話題について専門家がトピックを深く掘り下げるパネル&プレゼンテーション、トークセッションAI&ロボティクス、ヘルス&メドテック、環境&持続可能性といった20近いトラックがあり、1週間で850人以上のスピーカーが登壇した。
セッション会場は広さも雰囲気もいろいろバリエーションがあった。
オースティンでは同時間に異なる会場で10を超えるセッションが同時に行われるため、どこで面白いプログラムが行われているか参加者同士が情報交換するツールとして「Twitter」が開発されたという逸話がある。
シドニーもセッション1本あたりの時間は60分で統一されているが、スタート時間が30分ずつずれており、内容が面白くないと思ったら次の新しいカンファレンスに移動できるようになっていた。会場はICCとそこから徒歩10分弱のUTS(シドニー工業大学)だったというのもあり、同じ建物内であれば移動しやすく、著者も興味がある複数のセッションを渡り歩いて見ることができた。
メイン会場のシドニー国際会議場(ICC)はかなり広いが建物の中は移動しやすかった。
ICCとUTS(シドニー工業大学)は直線で移動できる場所にあり巡回バスでも移動できた。
セッション以外にも本家で人気の各業界の専門家にマンツーマンのコーチを受けられるメンターセッションやワークショップが実施されていた。パートナー企業が提供するプログラムもあり、中でもAWSのセッションは連日満員で行列ができていた。