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「リソース」ってどういう意味?ビジネスにおいてリソース管理を行なうメリットと重要性

2023.12.19

ビジネスやITに関する用語として、『リソース』という言葉がよく使われます。ある程度は意味が分かっていても、具体的に何を指すのか把握できていない人もいるでしょう。リソースとは何なのか、主にビジネスシーンにおける意味や種類、リソース管理について解説します。

リソースとは?

リソースという言葉は、さまざまな分野で使われています。まずは一般的な意味と、似たような場面で使われる『アセット』との違いについて確認しましょう。リソースの意味を知ることで、ビジネスにおける役割も分かります。

■リソースの意味

リソースは英語で『resource』と表記します。英語のresourceには『資源』という意味があり、日本語で用いられるリソースも意味は同じです。

IT用語としても使われており、コンピューターを動かすために必要なシステム環境を指す言葉でもあります。

ビジネスにおいては、企業が持つ資金や従業員、物資を指します。使われる場によって多少意味は異なるものの、『なくてはならない重要な資源』を指す言葉であるといえるでしょう。

■「アセット」との意味の違い

ビジネスシーンでは、リソースに加えて『アセット』という言葉もよく使われます。アセットはリソースと同じく、英語に由来する言葉です。『asset』は資産という意味を持ち、企業が保有する資金だけでなく、有価証券・不動産・価値のある技術・ノウハウなどが含まれます。

リソースは人材や物資を含む幅広い資源を指すのに対し、アセットは主にアセットは所有していることに価値があるものとして使われる言葉であるといえるでしょう。

ビジネスにおけるリソースの種類

握手するビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

ビジネスにおいて、『リソース』と呼ばれるものはいくつか挙げられます。中でも、『ヒト・モノ・カネ・情報』と呼ばれる資源は、ビジネスで重要な役割を果たすものです。主な種類と特徴を見ていきましょう。

■ヒト(人的資源)

企業における人的資源とは、主に従業員を指します。従業員は企業のために働き、サービスの提供や製品の製造などを担う重要なリソースです。人的リソースやヒューマンリソースとも呼ばれます。

人的資源は、数が多ければよいというものではありません。個々にスキルや能力が異なり、どう配置するかによって能力を発揮できる度合いが変わります。

ビジネスにおいて人的資源を有効に活用するには、それぞれの能力を把握し、適切な配置で働けるよう管理するのが大切です。加えて、キャリアアップやスキルアップ支援によって育成を行うのも、限られた資源を有効に活用する方法として知られています。

■モノ(物理的資源)

企業の物理的資源としては、不動産・備品・商品・車などが挙げられます。形のある『モノ』は、基本的に物理的資源に分類されます。

コールセンターであれば電話、IT企業であればパソコンやその他の端末が備品に該当し、物理的資源の一部です。販売している商品の在庫や商品を作るための材料も、物理的資源に含まれます。

経営を始めるには、どの程度『モノ』に資金を振り分けるかが重要です。例えば運送業を始めるのであれば、トラックや乗用車は欠かせません。

しかし、車の台数が多すぎても従業員の数が足りず、ランニングコストが無駄にかかるという事態もあり得ます。バランスを考えて物理的資源を配置すれば、最大限の利益を得られるでしょう。

■カネ(経営資金)

『経営資金』もリソースに含まれます。資金が多ければ従業員や物理的資源の確保がスムーズに進み、経営環境を整えられるのが特徴です。

従業員の給与や設備投資にかけるコストも含まれます。どの程度の資金を企業運営に回すかという点が、経営においては重要です。

賃金や設備投資に資金をかければかけるほど優秀な人材が集まり、整った環境で事業を進められますが、企業が保有する資金には限りがあります。途中で資金が尽きないよう、利益とのバランスを考慮しながら配分を考えるのがポイントです。

■情報やその他の経営ソース

リソースの中には、ヒト・モノ・カネに分類できないものも含まれています。主に、情報・時間・知的財産などが挙げられるでしょう。

情報には、顧客情報やマーケティングで得る情報などが含まれます。時間は、従業員の勤務時間や会議にかける時間、取引先との打ち合わせにかける時間などが該当するでしょう。

知的財産には特許・技術・ノウハウといった権利やスキルが含まれ、経営を進める上で大きな価値を持つものです。どのリソースも、無視できない重要な役割を担っています。

リソース管理とは

マネジメントイメージ

(出典) pixta.jp

リソースは、ただ存在するだけでは活用できません。適切に使うためには、管理が必要です。リソース管理の主な役割や、重要性について解説します。

■経営リソースを適切にマネジメントする営為

ビジネスにおけるリソース管理は、ヒト・モノ・カネといった経営リソースの管理を指します。プロジェクトや部門ごとに適切な人材を配置し、資金の配分や設備投資を行わなければなりません。

リソース管理を行う際には、効率や利益率を考えて資源を配分します。どの程度の人材がいればプロジェクトが成功するのか、資金や設備はどの程度必要になるのかを検討するのが、管理者の役割です。持っている資源を生かし、少ない資源であっても最大の利益を出すにはどうすればよいのか考えなければなりません。

■経営リソースを管理する重要性

経営リソースの管理は、企業全体の利益や経営の継続につながるだけでなく、プロジェクトの進行においても欠かせません。リソース管理がしっかり行われていれば、人手不足や物理的資源の不足にも対応できます。

人材が少ない場合でも、適材適所の人材配置や時間の有効活用を徹底すれば、生産性の低下をある程度防げるでしょう。人材確保にコストを回す場合、人材の流出を食い止める効果もあります。

物理的資源の確保も、リソース管理で対処が可能です。材料や備品を管理し、発注のタイミングを把握しておけば、人手があるときに効率的に作業を進められます。

リソースを管理する管理者がいない場合、全体像が把握できず悪い部分を見直すきっかけが生まれません。企業全体の状況を把握できる立場の人間がリソース管理を行うのが重要といえるでしょう。

リソース管理を行うメリット

ビジネスミーティング

(出典) pixta.jp

適切にリソース管理を行うメリットとは、何なのでしょうか?ビジネスを成功させるために、何ができるのか解説します。メリットを把握し、自社にとって効率的な方法でリソースを管理できれば、経営やプロジェクトの成功に近づくでしょう。

■全体像の把握が可能に

ヒト・モノ・カネなどのリソースの動きを把握すると、自社の経営リソース全体の状況が明確に分かります。

リソースが足りないのであれば、人手不足や材料不足が発生しているはずです。反対に過剰であれば、人や物を有効に活用できておらず、無駄な雇用や余剰在庫が生まれています。資金不足が続いている場合、人や物への投資が適切かどうか見直すチャンスです。

現状で足りないものと過剰なものが明確になれば、今後の経営方針や方向性を決める上で役立つでしょう。

プロジェクト進行中のリソース管理は、プロジェクトがうまく進んでいるのか、また利益が上がっているのか判断する上でも有効です。人材不足であれば優秀な人材を投入し、設備投資が必要であれば追加で投資するなど、成功に向けての対策もできるでしょう。

■適切な人材配置・投資を見極められる

適切な方法でリソース管理を行い、目的を明確に把握できていれば、人材の配置やコストをかけるべき部分が見えてきます。人事査定や異動の判断基準として活用するだけでなく、企業全体の利益を生み出すシステムを構築する上でも役立つでしょう。

状況を把握するのにコストや時間がかかるものの、内容の活用方法によって、それ以上の利益の獲得や効率化を図れます。

人的資源の効率化を図るのであれば、現状の成績や個々人が持つスキル、プロジェクトの重要度など、さまざまな要素を把握しなければなりません。適切なリソース管理を行うために、人材の評価や在庫管理のシステム化を進めるのもよいでしょう。

文/編集部

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