免許センターはキャッシュレス決済に対応の流れ
その上で、筆者が先日執筆した「地方自治体で加速するキャッシュレス・シフト」に関する記事をここで振り返りたい。
埼玉県が自治体の窓口を完全キャッシュレス化に移行、地方自治体で加速する「キャッシュレス・シフト」
地方自治体のキャッシュレス対応。 「日本はキャッシュレス後進国」と呼ばれ、地方では未だキャッシュレス決済に対応していない店舗も確かに存在する。が、一方で地方自治...
「自治体がキャッシュレス決済に対応する」ということは、「収入印紙・都道府県証紙が廃止される」ということと概ね同義である。中には静岡県のように「キャッシュレスに対応しつつ県証紙を残す」という方向性を打ち出す場合もあるが、やはり「キャッシュレス決済に対応すれば証紙は必要なくなる」という判断を下す都道府県のほうが多い模様。
オンライン講習を受けたとしても必ず試験場等に行かなければならないことは上述したが、ここでの更新手数料支払いにキャッシュレス決済を利用できるとなると、その利便性は計り知れない。
市区町村の自治体窓口で免許証更新が!?
さらに、マイナンバーカードと運転免許証が一体化した場合は試験場や免許センターではなく居住の市区町村窓口で更新手続きを済ませられるという近未来も待っている。これについても筆者は先日記事にした。
マイナンバーカードと運転免許証を一体化する計画はどうなったのか?
筆者が高校生だった頃、有名ライターの執筆した本を立ち読みした。中にこんなことが書いてあった。 「政治の話題にしろ芸能の話題にしろ、巷を騒がした話題は長くても3ヶ...
このように、運転免許証とその発行に関する仕組みは急速に合理化しつつある。ただし、その合理化の恩恵にありつくためには「日頃から安全運転を心がけていなければならない」という伏線もちゃんと用意されていて、それを怠れば「デジタル化の中のアナログ過程を経なければならない」という出来事が待ち受けているあたりがまた憎い。
何はともあれ、我々の日常生活は徐々にだが確実に便利になってきているようだ。
【参考】
運転免許更新のオンライン講習 来月から一般ドライバーも-NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230910/7000060755.html
オンライン更新時講習(優良運転者及び一般運転者)モデル事業の拡大実施について-北海道警察
https://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/guide/menkyo/online-class/online-class.html
取材・文/澤田真一