東証の企業名を公表する方針は資本効率改善の動きを加速させる公算が大きく高く評価できる
一覧表は、日本取引所グループのウェブサイトで公表され、日本語版と英語版が掲載される。初回は、2023年12月末時点のCG報告書の状況に基づいて集計を行い、2024年1月15日に公表される予定だ。
その後は、各月末時点の状況に基づき、翌月15日を目途として一覧表は毎月更新されることになる。また、東証は2024年1月を目途に、投資家の高い支持が得られた取り組みの事例などを公表する見通しだ。
東証による今回の企業名公表の方針は、資本効率改善の動きを加速させる公算が大きく、高く評価できると思われる。PBR1倍超の企業を含め、上場企業に資本コストや資本収益性を意識した経営がさらに広がり、また、上場会社との対話の担い手となる機関投資家が、持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現に向け、建設的な対話を実施していけば、国内外の日本株に対する評価は一層高まると期待される。
出典元:三井住友DSアセットマネジメント
構成/こじへい