悲しみを癒すきっかけとなるのは「ペットを悼む気持ちを肯定」すること
ペットを亡くした悲しみを癒すきっかけとなった出来事として、43.5%(複数回答)が「ペットを悼む気持ちを肯定する」を選択しており、ペットの死を悼み、悲しみを肯定することで乗り越えようとする人が多いようだ。
また、前回調査時と比べ増加したのは、「ペットの遺品を整理する」と「家族や友人など犬・猫とお別れした経験を持つ人と悲しみを共有する」だった。
特に「家族や友人など犬・猫とお別れした経験を持つ人と悲しみを共有する」についてはほぼ倍増しており、家族や大切な人とペットが紡いだ「絆」がその経験を緩和することに貢献しているのだろう。
自由回答では「時間の経過が一番の解決方法」といった時間が経つのを待つという回答が複数寄せられたほか、「悲しみすぎると成仏できなくなる」「亡くなった悲しみよりも幸せだった多くの時間を覚えておくことに重きをおいた」といった回答がみられた。
■約6割が「ペットとの別れに後悔を感じている」
亡くなったペットに対して、後悔したこと/後悔していることはあるか尋ねたところ、約6割の方が「後悔していることがある」と回答した。
その理由としては、「もっと何かできたのではという漠然とした思い」「一緒の時間の過ごし方」が上位となり、約半数(複数選択)が選択する結果となった。
自由回答では「家族との治療方針について」「安楽死の選択」「自分のミスで怪我をさせた事」といった記述がみられ、ペットが亡くなる原因となった病気やケガに関する後悔や、治療に関する後悔を抱えている人もいた。
■ペットと後悔なくお別れできた人の66.5%、「十分に一緒の時間を過ごすことができた」
一方で「後悔していることがない」を選択した人に、その理由を尋ねたところ、「十分に一緒の時間を過ごすことができたため」(66.5%)が最多で、後悔なくペットを看取るためには一緒に過ごす時間が重要であるようだ。
次いで「老衰で安らかに亡くなったため」(38.7%)が選ばれ、病気やケガと異なり、天寿を全うしたと受け止めることができたのかもしれない。
■ペットは「家族」と捉える人が約8割
あなたにとってペットはどのような存在だったかを聞いたところ、77.5%がペットを大切な家族と捉えていた。
また、ペットと一緒に暮らすことで得られた経験や気づきとして「命の尊さ」「楽しさや大きな喜び」を知ったと答えている方が約半数(複数回答)となった。
家族の一員である大切なペットを亡くす悲しみはとても大きいが、ペットと過ごす時間の中で得られる学びや喜びも大きいものであることが推察できる。
また、「機会があればペットと一緒に暮らしてみたいと思うか」との問いに対して、ペットを亡くす悲しみを知った人でも、約7割が「機会があればペットと一緒に暮らしてみたい」と回答しているところからも、ペットと過ごす時間の尊さを知ることができる。
調査概要
調査対象/犬・猫を亡くした経験があり、現在はペットと一緒に暮らしていない男女1000名
調査期間/2023年9月5日~8日
調査方法/インターネットによるアンケートを実施
関連情報
https://www.ipet-ins.com/info/35008/
構成/清水眞希