現在学生生活を謳歌する高校生もあと何年かで、ほとんどが会社に就職することになる。学校と全く異なる環境で社会人としてしっかりとやっていけるのか、不安に感じている人も多いことだろう。
では、そんな未知の世界に飛び込むうえで、高校生が「この人が上司ならいいのに…」と思えるような、有名人やアニメのキャラクターとはいったい誰だろうか?
高校生の就職を支援している「ジンジブ」はこのほど、現役高校生に向けて「理想の上司」をテーマに、「有名人部門」「アニメキャラ部門」「上司にかけられたい言葉部門」に分けてアンケートを実施し、153人から有効回答を得た。
上司・リーダーになりたい現役高校生は15.0%
現役高校生に「ボス(上司・リーダー)になりたいと思いますか」と聞いたところ、「なりたい」と答えた人は15.0%となった。「頼まれたらなりたい」は20.9%、「できればやりたくないが頼まれたらやっても良い」は最も多い31.4%、「なりたくない」と答えた人は22.9%となった。
理由を見ると、「なりたい」と答えた人は、「向いていると思う」「積極的に前に出ることが好きで、やった後の達成感がある」という自身の経験や適性を踏まえたものや、「やってみたい」という意欲的な回答があった。
一方で、「頼まれたらなりたい」と答える人には、「頼られたい」「自信はないが頼られたら期待に応えたい」「周りが認めてくれたらやってみたい」など周囲との関係に関する声が多くあげられた。
「できればやりたくないが頼まれたらやっても良い」と答える人からは、「責任を取ることへの不安」「リーダーシップをとることに自信がない」など責任・自信といった言葉が多く、したくない、向いていないと思う反面、頼まれたら期待に応えたいという理由が多く見られた。「やりたくない」と答えた人からは、「自信がない」や「苦手」と言った回答が多く見られた。
自己実現として「ボス(上司・リーダー)」になりたい人は全体的には少数派に見えるが、「できればやりたくないが頼まれたらやっても良い」まで含めると、67.3%が「やる」と答えている。
引き受ける理由からも、上司のことを、「頼りになる」「周りに認められている」「信頼されている」「皆を引っ張る」存在であると、ポジティブに認識していることがわかる。
次に「どんなボス(上司・リーダー)になりたいと思うか」を質問したところ、「相談に乗れる親身な人」と答えた人は59.5%で最も多かった。以下、「周りから信頼されている人」(49.7%)、「よく褒めるなど人を生かす人」(43.1%)、「ご飯に連れて行くなど面倒見の良い人」(34.0%)と続いた。
「リーダーシップがある頼りになる人」「冷静で的確な指示が出せる人」「すぐに行動・決断できる人」が後に続くが、先頭に立って指示を出すなどリーダーシップを発揮するタイプよりも、周囲をよく見て関係性を大切にしてフォローアップするタイプのリーダーに対して理想を持っている人が多いことが読み取れる。
前の質問の「頼まれたらやりたい、やっても良い」と答えた人の多くの理由に「頼られること」「周囲から認められること」の回答が多くあったことにも関連していると言えそうだ。