マスクを外しての会話が日常になり、身だしなみを整えることが求められている昨今。ロフトでは2023年秋冬、さまざまな男性向けコスメやジェンダーレスコスメが新発売となっている。
「メーカーが男性のコスメ需要を狙って、多彩な商品を打ち出していますね」と話すのはロフトの健康雑貨部でバイヤーを務める工藤恭郁さん。特にメーカーが今注目し、戦略を仕掛けているメンズコスメやトレンドについて伺った。
他人や自分の気になる「香り」。フレグランスの商品数が増加
株式会社ロフト 商品本部 健康雑貨部 バイヤーの工藤恭郁さん。
この秋冬の新商品として、数多くのメーカーが発売しているのが「フレグランス」。「スキンケアを展開しているブランドがフレグランスを発売したり、ジェンダーレスな香水ブランドが新しく立ち上がったりと、フレグランスの商品数が増えています。
マスクを外すようになり、自分や他人の香りを気にし始めていることが背景にあると思います」と、工藤さんは話す。
ライジングウェーブ「オーデコロン」(税込各4,400円)。
「香り」を中心とした企画開発を行うフィッツコーポレーションは、Z世代に向けて新しい「ライジングウェーブ」シリーズを2023年10月14日(土)に発売。「なりたい印象から香りを選ぶ」ことをテーマに、「ナチュラル」「フランク」といった印象別の香りを発売した。
あくまでも「さりげなく香る」ことにこだわり、トップの強い香りは設定せず、ミドル・ラストの柔らかな香りで構成している。
一昔前は香った瞬間にすぐにそのブランド名がわかるようなハイブランドの強い香水が人気の時代もあったが、近年は軽やかな香りがトレンドだ。香水の付けすぎを気にすることもなく、ワンプッシュで良い香りをまとえる。
マニフィーク「オードトワレ ブレスオブザブルーム」、「オードトワレ ヴォイスオブザフォレスト」(税込各3,850円)。
コーセーコスメポートが手がけるジェンダーレス発想のメンズケア「マニフィーク」からは、2023年9月にブランド初となるフレグランスが登場。フレッシュフローラルとアーシ―グリーンの香りの2種類で、ともに性別や年齢を問わず好まれる香りとなっている。
バルクオム「THE FABRIC FRAGRANCE」(税込2,200円)。
身体につける香水だけではなく、ほかにも「香り系アイテム」としてバラエティーに富んだ商品が新発売となっている。
メンズスキンケアブランド「バルクオム」は2023年9月にファブリックミスト「THE FABRIC FRAGRANCE」を発売した。バルクオムのスキンケアの香りを採用した衣類・布製品用消臭ミストとなっている。
例えば肌に直接触れない上着の気になる部分にシュッと吹きかければ消臭され、フローラルフルーティーの香りが24時間持続されるという。