【Q8】含み益が増えて利益を確定したい時は積み立てをやめていいでしょうか?
[A]20%以上のリターンが出ていればOKだが、大事なのは市場に居続けること。
「〝積み立ての継続〟こそ積立投資を成功させる最もシンプルな方法です。利益確定すると、その資金はそれ以降の投資機会が奪われることになります。利益確定をしてもいいのは、20%以上のリターンが出ていて、次に投資したいものがある時などです」
【Q9】新NISAとiDeCo、両方やるべき?
[A]iDeCoのほうが実は優先度は高い。
理由は2つ。「1点目は、iDeCoには掛け金の拠出に年齢制限があるため。2点目はiDeCoには、掛け金が全額所得控除されるというNISAにはないメリットがあるからです。これは最大限活用すべきです」。ただし、老後の所得補償を目的とした制度で原則60歳まで引き出せない点に注意。
【Q10】企業型DCに加入している場合、iDeCoも入れる?
[A]入れます。iDeCoかマッチング拠出かを選択して加入を!所得控除の対象になります。
「2022年10月以降、企業型DC(企業型確定拠出年金)に加入する会社員が、iDeCoにも入りやすくなりました。企業型DCではマッチング拠出が認められているので、企業型DC加入者はどちらかを選ぶことができます」。マッチング拠出とは、会社が拠出する掛金に加入者が上乗せする制度で、上乗せする掛け金もiDeCoと同様に全額が所得控除の対象に。
【Q11】iDeCoに加入するなら、口座はどこで開設するのがいい?
[A]口座管理手数料0円の金融機関を選ぶとお得です。
iDeCoに加入するといくつかの手数料がかかる。そのうち口座管理手数料は設定額が様々(※2)なので注意したい。ネット証券では無料のところもある。「10年、20年と払い続けると、手数料の負担で大きな違いが出てきます」
※2 厳密には口座管理手数料は国民年金基金連合会、信託銀行、加入窓口となる金融機関の三者が徴収する。そのうち加入窓口となる金融機関の設定額は0円~500円と様々。
【Q12】新NISAで選ぶべき投資信託は?
[A]プロが太鼓判を押すのはこの9つ!
「中長期保有ならまずはインデックス。『eMAXIS Slim』シリーズなら多くの金融機関でラインアップされています。
〝ライフイベントの出費を見据えた運用向け〟〝50代から始める場合のリスクを抑えた運用向け〟については、いつでも資金を引き出せるよう、リスクを抑えたアクティブ型を選んでいます」。
なお、iDeCoで選ぶべき投資信託も、〝長期保有のための最初の一本〟と同じく、国内外の株式に幅広く分散投資しているインデックス型が基本。
取材・文/松岡賢治 イラスト/しまだたかひろ、KAZMOIS
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