現代のスマートフォンに〝本当に〟求められる機能は「急速充電」なのか
急速充電が話題を呼ぶ一方で、スマートフォンのバッテリー駆動時間において、近年よく耳にするもう1つの要素が「省電力」というワード。OSやチップセットで消費電力をコントロールする機能が多くのスマートフォンに搭載されており、Google PixelシリーズやAQUOSシリーズなどでは、ユーザーのスマートフォンの使い方を学習し、使用頻度の低いアプリによる電池の消耗を抑える機能なども利用できます。
Google Pixelにはバッテリーを長持ちさせるための機能が豊富に搭載されている
急速充電は、もちろん便利な機能であるのに加え、急速充電に対応しているスマートフォンでも、ほとんどは省電力性を向上させる機能が搭載されているため、どちらか一方が必要というものではありません。隙間時間に充電ができる環境が整っているという人、対応の充電器を持ち歩ける人にとっては、急速充電が便利なものの、日中は屋外にいる時間が長い人など、充電環境が整っていない人にとっては、省電力性能がより肝になるでしょう。
神ジューデンスマートフォンの第2弾として登場した2製品を見比べると、省電力性が特徴のハイエンドチップセットを搭載しながらも、より充電速度を追求したXiaomi 13T Proと、速さと、バッテリーライフも重要視するOPPO Reno10 Pro 5Gという分け方ができます。もちろん、
ちなみに、搭載しているバッテリー容量はXiaomi 13T Proが5000mAh、OPPO Reno10 Pro 5Gが4600mAhであるため、速さとバッテリー容量という、ハードウエア面の強みが大きいXiaomi、バッテリーの消耗をできるだけ減らす、ソフトウエア面のアプローチをしているOPPOともいえるでしょう。
個人的には、急速充電機能に加え、省電力にどれだけ注力されているのかが、今後スマートフォンを選ぶ上で重要になると考えています。素早く充電できるだけでなく、充電の頻度が減らせる、バッテリーの消耗を抑え、数年にわたり快適に使用できるというのが、大事なポイントでしょう。近年は端末価格が高騰しており、スマートフォンの買い替えサイクルも伸びていることから、同じスマートフォンを数年間使っていても、快適さが損なわれないというのが重要になります。スマートフォンを選ぶ際には、充電速度だけでなく、バッテリーライフをどれだけ重要視しているのかにも、ぜひ注目してみてください。