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「セカンドキャリア」「デュアルキャリア」「パラレルキャリア」の違いとは?新時代で広がるキャリア構築の選択肢

2023.10.26

デュアルキャリア

デュアルキャリアは、一般にアスリートにおいて使われている言葉だ。現役中から引退後のキャリアを築き、競技生活と両立させることを指す。

フードサービス事業やヒューマンリソース事業、スポーツ・エンターテイメント事業などを行う株式会社LEOCは、アスリートの総合職採用を2019年から実施しており、デュアルキャリアを支援している企業の一つだ。社会人サッカーチーム「ONODERA FC」選手を社員としての採用も行っており、選手は練習や試合でプレーをしながら、同社の営業担当者や事業所担当者として活動している。

スポーツ中の風景

打ち合わせ風景

なぜアスリートのデュアルキャリアを重視しているのか。その理由について、同社の常務執行役員 熊谷淳氏は次のように回答する。

「日本では大学卒業時に何らかの専門性を身につけている学生は少なく、入社後に知識やスキルを身につける必要があります。一方、体育会系の学生は経験上、スポーツを継続してきた経験から毎日の積み重ねの重要性を認識し、それに対する忍耐力も持っている傾向があると考えます。その意味で我々の会社が必要とする人物像との親和性は非常に高いと考えています。我々が保有するサッカーのリソースを有効活用する面でも、デュアルキャリアは優秀な学生を採用する理想的な仕組みであると思っています」

学生にとっても、引き続きスポーツに取り組める環境と、社会人としてキャリアを積める環境を一度に得られるこの制度はメリットがあるという。

デュアルキャリアは、一般アスリートにとってどんなメリットがあるだろうか。

「視野が広がるということがメリットだと思います。近年は選考の早期化により、学生が働くことの意味や自身にとってのキャリアの在り方・適性などをしっかりと考えて取り組む時間も限られています。その中でも体育会系の学生はスポーツ中心の毎日となり、通常の学生以上に様々な機会が制限されるため、今まで触れてきたスポーツ分野の狭い範囲でキャリアを考える傾向を持っているのが特徴です。『スポーツに携わる仕事といえばスポーツ用品の販売員』のような狭いイメージしか持っていない学生もいるくらいです。

アスリートとして、若いときしかできないスポーツに対して取り組み続ける環境が望ましいと仮定するならば、狭い視野でのキャリア形成ではなく、仕事の経験やスキルを得ることをデュアルで進めることが、アスリートにとってのメリットになるのではないでしょうか」

これからの時代、アスリートは引退後のキャリアをデュアルで進行していくことで、目の前のスポーツにも全力投球できるのかもしれない。

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