秋掃除で済ませておきたい4つのおすすめ掃除箇所
年末やるよりも秋の方が効率が良いおすすめの掃除箇所をまとめました。
(1)エアコン
秋のうちに済ませておきたい掃除箇所1つ目は、エアコン本体やフィルターです。
年に1度、年末大掃除のときだけエアコン掃除をするという人は多いと思いますが、秋にやっておくと年末ラクになるうえに、カビやニオイの予防、稼働効率のアップ、さらには電気代の節約も期待できます。
というのも、夏の間フル稼働していたエアコンの内部には水分やホコリ、油分などが溜まっており、使わない秋の時期にそのまま放置しておくことでカビが発生・繁殖しやすくなるためです。そのまま冬を迎えてしまうと、エアコンを稼働したときに温風と一緒にカビ菌やニオイが排出されてしまう…なんて恐れも。
フィルターにホコリが溜まった状態での使用は稼働効率が下がり、余計な電力を使うことになるため電気代も高くなります。
そんなわけで、夏のシーズン終わり、秋掃除でリセットしてからまた冬の稼働シーズンを迎える方法は非常に効率的なのでおすすめ。今回はエアコン清掃業者なども推奨している一般的なエアコン掃除のやり方を試してみたので参考にしてみてください。
1. 部屋の換気をした状態で「暖房・強風」モードで2~3時間程度稼働させる
暖房の設定温度は30℃くらいにしておきましょう。暖房をつけることで手が届かないエアコン内部の湿気を取り除き、カビや雑菌の繁殖を予防することができます。できればよく晴れて乾燥している日に、換気をしながらやるのが最適ですが、難しい場合は出かける前にスイッチをつけていく方法でもOKです。
2. エアコンのコンセントを抜いた状態で本体・フィルターの掃除をする
エアコン掃除をする際は、念のためコンセントを抜いてから作業しましょう。エアコンの詳しい掃除方法はメーカーや商品によって違うため、こちらの内容は参考までに。実際に掃除するときは取扱説明書の内容に従ってくださいね。
我が家のエアコンは自動おそうじ機能がついているものですが、本体やフィルターの定期的なお手入れは取扱説明書でも推奨されていたので実施しました。
自動おそうじ機能付きエアコンでも当然本体の上部や表面にはホコリが溜まります。
前面や風が吹き出るフラップ部分なども拭くと意外と黒っぽい汚れがついてくるので、手が届く範囲で一通り拭き掃除をしました。
続いてフィルター掃除。
フィルターを取り外したのは今夏稼働後初めてですが、やはり多少のホコリはついていますね。
水洗いするほどでもなかったので、今回はアルコールウェットティッシュで拭き取って完了です。
意外と手垢や油分などがついているリモコンの拭き掃除も忘れずに行ってあげましょう。このくらいで済むのであれば大した手間ではないので、やはり定期的な掃除は大事ですね。
エアコンは室内に風を送るものなので、衛生管理の面でもカビやニオイを発生させない「予防掃除」が大切です。
(2)窓・網戸・サッシ
秋のうちに済ませておきたい…というより、冬にやりたくない掃除の筆頭といえば窓・網戸・サッシ掃除です。
屋外での作業&水を使うので、真冬の寒い時期にやるのがツライという人は少なくないはず。
秋の爽やかな陽気のなかで掃除する方が断然気分も良いし、おすすめです!
サッシは汚れが酷くないうちなら大きなゴミを掃除機で吸い取ってから拭き掃除をするだけで比較的きれいになります。
ウェットティッシュや市販のお掃除シートなどを使えば簡単です。
指が届かない隅の方は使い古しの歯ブラシや割りばし、爪楊枝などを活用してみてください。
(3)キッチンの換気扇
秋掃除の3つ目のおすすめ箇所は、キッチンの換気扇です。実は油汚れは、気温が低いほど落ちにくくなるのを知っていましたか?油汚れのついた食器や衣類を洗うのに、水よりもお湯の方が落ちやすいのと同じ原理です。
もし室温が温かいのであればさほど関係はありませんが、年末大掃除はいつも窓を開け放って寒いキッチンで換気扇掃除をしている…なんて人は、ぜひ秋掃除を試してみてください。しつこいギトギト汚れも思いのほかあっさりきれいになるかもしれませんよ!
(4)カーテンやラグ
秋掃除の4つ目のおすすめは、カーテンやラグの洗濯です。
カーテンやラグは見た目にわかりにくくても意外と汚れが溜まりやすい箇所です。ダニやカビ予防のためには最低でも1年に1回くらいは洗濯(またはドライクリーニングなど)すると良いでしょう。
いつも年末大掃除のついでに洗う!という人もいるかもしれませんが、わざわざ乾きにくいものを日照時間が少なくて気温が低い真冬に洗濯する理由はありません。効率が悪い冬は避け、湿度が低くてカラッとした秋晴れの日を狙って洗濯するのがおすすめです、
窓や網戸掃除のついでにカーテンを洗濯してそのままカーテンレールの拭き掃除まで済ませてしまえば、年末快適に過ごすことができますよ。
自宅で洗濯するなんてめんどくさそうという人は、カーテンフックをつけたまま簡単に洗濯できる方法を試してみてください。
1. カーテンをフックごとレールから外してホコリをはたき落とし、洗濯表示を確認する
いきなり洗濯機に入れるのではなく、ある程度ホコリを叩き落としてから洗う方が洗濯槽の汚れも最小限にできます。
洗濯前に必ず表示を確認し、こちらのように「フックを外して」などと注意書きがある場合はそれに従ってください。
洗濯機や手洗い不可の表示であれば家庭で洗うことができないのでクリーニング屋さんに出しましょう。
(フックを外さずに洗う場合)カーテンフックが付いた部分を2回内側に折り返し、端からくるくると丸め上部をゴムなどで止める
こうすると大きなてるてる坊主のような形になります。カーテンフックを1つ1つ取り外すのは時間がかかりますが、この方法ならそこまで面倒がありません。
ただし洗濯機で一緒に洗えるのは樹脂製のフックのみ。金属のものはNGです。
他にも注意点として、フックがあたって生地が痛んでしまう恐れや、上部(折り返した部分)の汚れがしっかりと落ちない恐れがあります。特にレースなどデリケートな生地のカーテンの場合はあまりおすすめしません。
生地の痛みが不安な場合やしっかりと落としたい場合はフックを外して洗濯することを推奨します。自己判断の上、状況に合わせて行ってくださいね。
2. フックを外し、カーテンの縦を蛇腹に折り、横も同じように蛇腹に折り畳む
3. 洗濯ネットに入れる
4. 「おしゃれ着コース」「ドライクリーニングコース」「おうちクリーニングコース」等を選んで洗濯する
脱水時間は短めに、30秒~1分程度にするのがシワにならないコツです。もし洗濯中の水が真っ黒になるくらい汚れていたら、2度洗いすることをおすすめします。
洗濯機を回している間にカーテンレールなどの拭き掃除をしておきましょう。
5. フックをつけ、手でしわを伸ばしながらカーテンレールにフックをかけて干す
脱水が完了したらすぐに取り出し、フックをつけてからカーテンレールに装着してそのまま干しておきましょう。
早く乾かすためには空気の通り道を作ると良いので、2か所以上窓を開けて換気するのを忘れずに!
(おまけ)猫トイレ
猫を飼っている人へぜひすすめたいのが猫トイレの水洗い。秋の晴れた日なら洗った後もすぐ乾くので、ネコチャンの不便が少ないですよ!
秋掃除をして年末にラクしよう
令和の新常識となりつつある秋の大掃除。
こちらで挙げた以外にも「バルコニーのブラシがけ」や「換気扇掃除」など、秋にがっつり系の掃除を済ませておくと気分的にも余裕が生まれます。
今年は年末大掃除ならぬ秋掃除をして、年末休みをゆっくり過ごしてはいかがでしょうか。
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.