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もはやiPhoneは敵じゃない!?Google「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」を使ってわかったスマホで使える生成AIの編集力

2023.10.25

スマホで使える生成AIの衝撃、編集機能が大幅に進化

 Pixel 8/8 Proは、AIの力を「編集」に拡大したのが最大の特徴だ。生成AIを組み合わせた「編集マジック」や、集合写真で顔を入れ替えられる「ベストテイク」、動画の音声を修正できる「音声消しゴムマジック」がそれに当たる。いずれも、Googleフォトで利用できる機能で、AIの力を借りることで、専門的な知識なく編集を楽しむことが可能。クラウドの力を頼っているところはあるが、両機種に搭載されたTensor G3もこれをサポートしている。

 編集マジックでは、空を丸ごと差し替えたり、人物写真の背景をきれいにぼかしたり、写り込みを消したりといった編集を簡単に行える。写り込みの削除は以前から採用されていた消しゴムマジックでもできるが、編集マジックでは、足りなくなった背景を生成AIが書き足すことで、あたかも消したものが最初から存在していなかったような写真に仕上がる。背景がどの程度複雑かにもよるが、そのクオリティは驚くほど高い。以下の写真を見比べてみると、編集マジックの実力が分かるはずだ。

編集マジックの使用前と使用後。最初から子どもが写っていなかったかのように消えてしまった

 ベストテイクは、集合写真撮影時に便利な機能。人数が多ければ多いほど、全員がシャッターを切った瞬間にベストな表情をしていることは少なくなる。1人、2人が目をつぶってしまっていたり、気の抜けた表情をしたりしていることは多いだろう。集合写真を撮った経験があれば、理解しやすいはずだ。このような時にベストテイクを使うと、一部の人の顔だけを差し替えることができる。自動で前後の写真から人物や顔を検出するため、編集の手間は少ない。顔によっては不自然になることもあったが、うまくハマれば、合成感がゼロの自然な写真に仕上がる。

類似の顔に差し替えることで、ベストな集合写真を作成できるベストテイク

 音声消しゴムマジックは、動画の音をAIが分析し、部分的に音量の調整ができる機能。雑踏の音がうるさい時にそれを小さくしたり、撮影中に流れていた音楽を消したりといった用途に使うことができる。音の種類を分析して自動でトラックを分け、編集を可能にする機能だ。被写体がしゃべっていることをより際立たせたいような時に、活躍する。消し方によっては不自然になることもあるが、おおむね、消したい音を消すことができた。

音声消しゴムマジックでは動画の音声を検出。音ごとに、音量を調整できる

 ほかにも、例えば顔認証の適用範囲がアプリなどに拡大していたり、音声入力がよりスムーズになっていたりと、Tensor G3の採用によって進化している機能は多い。Pixelはアップデートも定期的にかかり、Feature Dropで新機能が追加されることも魅力の1つだ。先に挙げた動画ブーストのように、Tensor G3の力を引き出す機能は、購入後に追加されていく可能性も高く、期待が持てる。OSアップデートが7年に延びたため、1台を長く使いたい人にもうってつけの端末と言えるだろう。

 ただ、前モデルより価格が上がってしまったのは残念。ここで挙げた新機能の利用頻度が低ければ、半額程度のPixel 7aでも十分満足できるからだ。多くの機能はソフトウエアで実現していることもあり、今後、徐々に対応機種を増やしていく可能性もある。こうした点まで加味すると、コスパは以前のPixelより低下している。新しいもの好きなら飛びつく価値はある一方で、価格差を踏まえると、よりPixel aシリーズとの差を出していく必要があるようにも感じた。

【石野’s ジャッジメント】
質感        ★★★★★
持ちやすさ     ★★★★★
ディスプレイ性能  ★★★★★
UI         ★★★★★
撮影性能      ★★★★★
音楽性能      ★★★★
連携&ネットワーク ★★★★★
生体認証      ★★★★
決済機能      ★★★★★
バッテリーもち   ★★★★
*採点は各項目5点満点で判定

取材・文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

取材・文/編集部

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