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もはやiPhoneは敵じゃない!?Google「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」を使ってわかったスマホで使える生成AIの編集力

2023.10.25

■連載/石野純也のガチレビュー

 グーグル自身が送り出す〝AIスマホ〟のPixelに、最新モデルが登場した。「Pixel 8」とその大画面版にあたる「Pixel 8 Pro」がそれだ。2機種は、チップセットに同社が設計した「Tensor G3」を採用。AIの処理能力をさらに高め、カメラ機能や写真、動画編集機能に磨きをかけてきた。世界的なトレンドになっている生成AIも取り込み、その機能を大きく進化させている。

 スマホのハードウエアとしても、2機種とも進化を遂げている。Pixel 8はコンパクト化した一方で、Pixel 8 Proはディスプレイをフラット化し、見やすさやと使い勝手に磨きをかけてきた。カメラもセンサーを刷新し、光を取り込める量を増やすなど、画質向上に余念がない。Pixel 8 Proに関しては、今後のアップデートによって動画の画質を高める「動画ブースト」にも対応する予定だ。

グーグルの最新AIスマホ「Pixel 8」(左)と「Pixel 8 Pro」(右)をレビューしていく

 一方で、2機種とも昨今の円安ドル高を反映し、価格は大きく上がってしまった。6万円台で販売されている「Pixel 7a」と比べ、Pixel 8で2倍弱の価格設定になってしまったのは痛いポイント。Pixel 8 Proも15万円を超え、他メーカーの投入するハイエンドモデルに近づきつつある。コスパの高さという武器を失ってしまったPixelは、本当に買いなのか。実機で、両機種の実力を検証した。

小はよりコンパクトに、大はよりサイズを生かす方向に進化したPixel 8シリーズ

 大小2つのサイズを用意し、大画面版のProモデルはスタンダードモデルよりカメラ機能が優れている点はこれまでのPixelと同じ。一方で、Pixel 8シリーズでは、その差がさらに明確になった。スタンダードモデルはより小型に、Proモデルはより機能を強化した。前者のPixel 8は、高さや横幅を大幅に削減。ディスプレイサイズも6.2インチに〝縮小〟している。これに対し、Pixel 8 Proのディスプレイサイズはそのまま。横幅などのスペックも、「Pixel 7 Pro」から大きくは変わっていない。

 このスペック変更によって、Pixel 8は片手での操作性が大幅に上がった。横幅が70.8mmになったことで、手でしっかりと握れるだけでなく、高さが短くなっているため、親指が画面の端に届きやすい。ハンドフィットサイズのスマホを求めている人に、うってつけの選択肢になったと言えるだろう。握りやすくなった結果として、操作時に手のひらからこぼれ落ちてしまう心配も少なくなっている。撮影などもしやすいサイズ感で、気に入るユーザーは多いだろう。

片手でギュッと握れる絶妙なサイズ感になったPixel 8。操作性も向上した

 対するPixel 8 Proは、Pixel 7 Proまで採用してきた左右がカーブしたディスプレイをやめ、Pixel 8と同じフラットなガラスになっている。丸みを帯びている方が手にフィットするのは事実だが、意図せず手のひらが当たってタップしてしまったり、映像が歪んでしまったりするのも事実。フラットディスプレイなら、こうした不満が解消される。実際、Pixel 8 Proは前モデルまでと比べ、操作がしやすい。このサイズ感になると、片手での操作はなかなか厳しいため、持ちやすさよりも視認性や操作性を取ったのは正解。2機種とも、ハードウエアとしての完成度が上がっている印象だ。

フラットディスプレイになり、誤操作の心配が減ったPixel 8 Pro

これまでのPixel Proとは異なり、画面の端がカーブしていない

 サイズ差に加え、カメラの違いもより明確になった。Pixel 8は2眼、Pixel 8 Proは3眼で構成自体はPixel 7シリーズまでと同じだが、メインカメラ以外のセンサーにはっきりとした差がつけられている。Pixel 8 Proの超広角カメラが、48メガピクセルにアップグレードされたためだ。これにより、Pixel 8 Proは超広角、広角、望遠の3つとも、高画素センサーで統一された格好だ。画素数が大きいと、画素を束ねて感度を向上させることが可能になる。Pixel 8 Proの場合、3つのカメラでそれができるようになったというわけだ。

Pixel 8 Proのカメラバー。トリプルカメラ構成は同じだが、超広角カメラのセンサーが多画素化したほか、広角カメラや望遠カメラもより明るくなっている

 対するPixel 8は、超広角と広角のデュアルカメラ。広角カメラについては受光量が上がっているため、センサー自体がアップグレードされているが、超広角カメラは12メガピクセルのまま。広角カメラで撮影した時と、超広角カメラを使った時の差が出てしまう。また、Pixel 8は依然として望遠カメラには非対応。広角カメラのピクセルビニングを解除することで画質劣化の少ない2倍ズームは可能だが、それ以上は超解像ズームになり、Pixel 8 Proほどの画質は望めない。本体やディスプレイのサイズ以外にも、こうした差分があることは購入時に念頭に置いておくといいだろう。

Pixel 8はデュアルカメラ。超広角カメラも12メガピクセルのままだ

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