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なぜつながらない?ドコモと他キャリアの通信品質にここまで差が出た理由

2023.10.23

ドコモネットワークの体感が悪すぎる

石野氏:体感とはいえ、ソフトバンクが示したドコモとみられるネットワークのデータ品質は、さすがに衝撃的でした。

房野氏:4社を比較した品質分析結果のグラフですね。

法林氏:ソフトバンク以外はA社、B社、C社になってるけど、グラフの下地の色を見ると、A社がau、B社がドコモ、C社が楽天って、すぐにわかる(笑)

石野氏:ほとんど通信できてないじゃんっていうか(笑)ほとんどできていないは言い過ぎですが、上位2社との差がつきすぎている。C社(楽天モバイル)よりひどかったので、これはどうなんだろうなって思った。

法林氏:グラフは体感をしっかり表していて、つながるんだけど、しばらく反応が返ってこないというゾーンが、B社(ドコモ)はすごく多いみたいなんですよ。

石川氏:よく「つながらない」って言うけど、スマートフォンの画面などで〝アンテナピクト〟はしっかりと立っていて、一応、道はつながっている。だけど、データの流れが遅いっていうのを、一般の人は「つながらない」という言い方をする。本当は「つながっているけどデータが流れてこない」状態なんですよね。

房野氏:まあ、すごく遅延があるってことですよね。

法林氏:グラフでは遅延の具合を表していたんですけど、ドコモとみられるデータだけ突出して遅延が大きかった。

石野氏:インターネットの仕組み上、遅延が大きすぎるとタイムアウトしてしまって、結局つながらないことになる。

法林氏:某関係者は、「このソフトバンクの説明会については、各キャリアとも内部で話題になっています」と言っていました。修正したいんだけど、なかなかうまく修正ができていない、現場の声を上げたいんだけど、うまく上に伝わっていないんじゃないかということを危惧する声が、業界関係者から伝わってきている。そういう意味で、経営陣はもうちょっと現場の声を聞いた方がいいんじゃないのかなと思いましたね。

石野氏:ドコモとみられるデータでは、遅延が700ms以上、ほとんど通信できないゾーンが9.2%もあって、それだけだったらまだ我慢できるかもしれないけど、その次に、辛うじて通信できるかもしれないけど、めっちゃ遅いゾーンが38.9%もあった。他社と比較して突出して多いんですよ。ちょっとヤバいと思う。

石川氏:8月に行われたドコモのネットワーク対策の説明会では「アンテナのチルトを変えます」と言っていて、それって単なる調整でしかなくて、もっと抜本的にやらないといけないんじゃないかなと感じた。ただ、ソフトバンクの関和さんは「改善には核心的な技術はない」という言い方をしていた。もちろん地道な対策しかないんだろうとは思うけど、とはいえチルト角の調整云々で体感速度上げられるかは……

法林氏:アンテナの角度調整レベルのことは、当然、各社がやっていて、KDDIがミャンマーのMPT(現地の携帯電話会社)に協力しているのを見学した時にもやっていた。

石野氏:ソフトバンクも周波数の偏りが当然あって、普通にやっていると900MHz帯の電波が飛びすぎて、端末がそれをつかみ過ぎるという問題があるという説明があった。その対策方法としてドコモはチルト角の調整だったんですけど、ソフトバンクは基地局を建ててアンテナの数を増やしている。考え方の次元が全然違うと思いました。ソフトバンクがそれをできるのは、基地局を設置できる場所がウィルコムとイー・アクセスを救済したことでたくさんあるから。特にウィルコムは電柱に基地局をバンバン建てていたので、パケ詰まりが増えてきたところには、「この電柱に3.4GHz帯の基地局を付けましょう」みたいなことができちゃう。対応力が違うなと感じました。

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