人とAIの関係性はこれからどう変化していくのか
基調講演ではユーハイム代表取締役社長の河本英雄氏がエドモンドのAIラボの利用事例を紹介。続くパネルディスカッションの前半では、河本氏に加えて実際にラボを活用する企業が登壇し、今後のAI活用の可能性などについて議論された。
基調講演でAIラボを利用した事例を紹介するユーハイム代表取締役社長の河本英雄氏
特に興味深かったのはAIの信頼性というところで、「AIの性能が人間を超えても、職人とロボットが作ったお菓子のどちらを食べたいかと聞けば多くが職人と答えるだろう」と河本氏は言う。同じく、眼科分野で再生医療の臨床応用に世界で初めて成功した医療ベンチャーのビジョンケアで代表取締役社⻑を務める高橋政代氏も「患者が求める情報を正しく伝えるにはAIの方が優れているかもしれないが、安心感を与えるのは人間の医師にしかできない」と話す。
ビジョンケア代表取締役社⻑の高橋政代氏は「私たちの研究の中でAIはメンバーの一員になっている」と話す。
スマートアグリフードプロジェクトなどを展開するオプティム 代表取締役社⻑の菅谷俊二氏は「あらゆる産業のDXにAIは不可欠。AIが一番素晴らしいのは忍耐力で、農家の場合は優秀というよりしんどい作業をAIがやってくれることで頼りになる存在になっている」と話す。
オプティム 代表取締役社⻑の菅谷俊二氏はスマート農業でのAI活用事例なども紹介。