スマホ、IoTの両面から日本市場に攻勢をかけるシャオミの今後に注目
メーカーの強みである、コストパフォーマンスに優れたスマートフォンやスマートバンドにおいては、しっかりと要所を抑えたエントリーモデルを導入しながら、新たにIoT分野に裾野を広げようと試みるシャオミ。どれだけユーザーに受け入れられるのか、受け入れられるためにどのようなアプローチを仕掛けてくるのかは、まだまだ見えない部分があるものの、「シャオミ製品と事業者の戦略を組み合わせた新たなソリューション」を作っていくため、これからも新製品を展開していくとのこと。
日本において、スマートフォンとIoT家電の両方に、幅広い製品ラインアップを展開しているメーカーといえば、シャープ、ソニーの2社がまっさきに思い浮かびますが、スマートフォンのシェア率が高いアップルやサムスン、グーグルといったメーカーは、IoTの分野がまだまだ弱いのも事実です。
スマートフォンは、いまや人々の生活の中心ともいえるデバイスなので、スマートフォンと簡潔に繋がるさまざまなIoT製品が展開できるとなると、「シャオミ製品が家の中に増える→スマートフォンもシャオミが便利」という流れが生まれても不思議ではありません。
日本市場へ徐々に浸透してきたシャオミが、ここからさらに、総合家電メーカーとして上り詰めていく可能性も十分あるでしょう。個人的な願望も含まれますが、「Galaxy Harajuku」のように、シャオミの製品をまとめて触って購入ができる専門店ができると、一気に快適さが伝わり、ユーザーを獲得していくのではないかと期待しています。
取材・文/佐藤文彦