5人に1人が一度もストレスチェックを受けたことがない
労働者のストレスの程度を把握し、労働者自身のストレスへの気づきを促すとともに職場環境改善につなげることを目的とした「ストレスチェック制度」は、常時50人以上の従業員を雇用する事業場の場合、年1回以上実施することが労働安全衛生法で義務付けられている。
このストレスチェックについて、従業員50名以上の勤務先で「毎年受けている」医師は41.9%、「毎年ではないが受けた経験がある」医師が35.4%、「一度も受けたことがない」医師が22.7%となり、5人に1人の医師はストレスチェックを一度も受けた経験がない結果となった。
また、年1回以上実施するべきストレスチェックを受けることができている医師は、約4割に留まることも判明した。
調査結果まとめ〜求められる病院における産業保健活動
株式会社エムステージ 取締役産業保健事業部長 歌代 敦 氏
2024年4月からは「医師の働き方改革」が開始となり、医療機関においても注目が集まりつつある産業保健活動ですが、医師のメンタルヘルス問題をはじめとして、まだまだ課題は多く存在します。
特に、今回の調査でわかった「ストレスチェックを毎年受検できている医師の割合」は、一般企業のそれと比べ、大きく下回る結果となりました。
医師の健康を守るために。まずは医師をはじめとするスタッフの心の状況を知ることから始まるのではないのでしょうか。
調査概要
調査対象/Dr.転職なび・Dr.アルなびに登録する会員医師
調査日/2023年9月5日~9月12日
調査方法/webアンケート
有効回答数/452
関連情報
https://www.mstage-corp.jp/
構成/清水眞希