事業場向け産業保健支援、医療人材総合サービスを提供するエムステージは、同社が運営する『Dr.転職なび』『Dr.アルなび』に登録する医師のうち452名を対象とした「医師のストレスマネジメント」に関するアンケート調査を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
68.6%の医師が仕事上のストレスを抱えている
仕事上のストレスや、それに起因するメンタヘルス不調に関して、20.6%が「非常に強く感じている」、48.0%が「適度に感じている」と回答。68.6%の医師が仕事上のストレスを感じている結果となった。
ストレスの要因「業務量が多すぎる」がトップ
仕事上のストレスやメンタルヘルス不調の要因として、「業務量が多すぎる」(126)が最も多く、次いで「給与や手当など、経済的なことに不満がある」(81)、「仕事と家庭・プライベートの両立が難しい」(79)が多い結果となった。
また、その他の回答では、「コンピューター操作」や「雑用が多い」などのコメントがみられた。
半数以上がストレスへの対処法が「ある」
仕事上のストレスを感じたとき、日常的に行っているストレス軽減法や解消法が「ある」と回答した医師は54.6%になり、半数以上が自身のストレスへの対処法を持っていることがわかった。
また、具体的な対処法は「体を動かす・運動する」(110)が最も多く、「美味しいものや好きなものを食べる・飲む」(97)、「しっかり睡眠をとる」(84)が続く。
4割以上は相談相手が「いない」
仕事上のストレスやメンタルヘルス不調を感じたときに、54.4%が相談相手が「いる」と回答。反対に45.6%が「いない」と回答した。医師の4割以上がストレスやメンタルヘルス不調時の相談先がない結果となった。
約8割がメンタルヘルスに関する相談窓口がない・詳細を知らない
相談相手が「いない」と回答した医師のうち、79.1%が勤務先にメンタルヘルスに関する相談窓口が「ない」「あるかもしれないが詳細は知らない」と回答。
約8割の医師の勤務先にメンタルヘルスに関する相談窓口がない、もしくは詳細が知られていないことが判明した。
反対に20.9%は「ある」と回答し、勤務先に相談先があるにも関わらず、相談相手が「いない」と感じていることがわかった。