社会に出る前の学生が企業で就業体験をする制度「インターンシップ」。このインターン先の企業として、大学生・大学院生から特人気の高い会社とは、いったいどこなのだろうか?
楽天はこのほど、運営するクチコミ就職情報サイト「楽天みん就」において、2025年卒業予定の学生を対象に調査した「楽天みん就 2025年卒 インターンシップ人気企業ランキング」を発表した。
本ランキングは、「楽天みん就」に登録している2025年卒業予定の大学生・大学院生を対象に、2023年4月13日から2023年8月3日にかけて、「楽天みん就」でのウェブアンケート調査および「楽天みん就」主催の就職イベントでのウェブアンケート調査・紙アンケート調査を実施し、1,783人から回答を得たものだ。
学生が、調査対象企業352社からインターンシップに参加したい企業を5~7社選択し、各企業の志望理由を「プログラムが面白い」「業界研究ができる」「仕事理解ができる」「プログラムのレベルが高い」「成長できる」「スキルが身につく」「先輩に勧められた」の7つの観点から3つを選んで回答したものを、「楽天みん就」がポイント化して集計した。
総合ランキングでは、ニトリが5年連続で総合1位に。トップ20に最も多くランクインした業界はメーカー企業
「楽天みん就 2025年卒 インターンシップ人気企業ランキング」では、ニトリが5年連続で1位を獲得した。昨年6月には、文部科学省・厚生労働省・経済産業省の3省により「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」が改正され、一定基準を満たしたインターンシップで企業が得た学生情報を採用選考活動に使用できるようになった。企業としては優秀な人材の早期獲得に向けて、学生としては早期内定獲得に向けて、インターンシップをより重視する傾向が高まると考えられる。
1位となったニトリのインターンシップは、学生のニーズに合わせて、キャリアデザインを学ぶコースや就職体験ができるコースなど4つのコースが提供されている。志望理由別ランキング「プログラムが面白い」においても3位にランクインしていることから、学生からの満足度が高いことがうかがえる。
また、2位から4位までは、資生堂(昨年4位→2位)、NTTデータ(昨年6位→3位)、伊藤忠商事(昨年5位→4位)と、昨年から順位を上げている企業がそれぞれランクインした。業界別では上位20社のうち、資生堂(2位)、ソニーグループ(5位)、ロッテ(7位)、味の素(8位)、パナソニック(9位)、富士通(10位)、キヤノン(11位)、花王(15位)、NEC(日本電気)(17位)、明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)(20位)とメーカー企業が半数ランクインし、学生から高い人気を集めている。
インターンシップの「プログラムが面白い」企業が、総合ランキングにおいてもランクアップする傾向
志望理由別ランキングにおける「プログラムが面白い」の項目では、トップ5のうち1位から4位までのLegaseed(総合順位:昨年37位→24位)、ニッポンハムグループ(総合順位:昨年230位→96位)、ニトリ(総合順位:昨年1位→1位)、ソニーミュージックグループ(総合順位:昨年15位→13位)が、昨年と比較してランクアップもしくはランクを維持しており、インターンシップのプログラムの面白さが学生からの人気につながることがうかがえる。
また、今回大幅にランクアップしたコンサル/シンクタンクのLegaseedでは、1日で体験ができるプログラムから3ヵ月以上にわたって現場社員と共に実践する長期で有給型のインターンシップまで、多様なインターンシップのプログラムが提供されている。
さらにニッポンハムグループでは、グループ各社で体験できる調理食品製造や販売の分野など幅広い業種のプログラムが提供されており、様々な学生のニーズに合ったプログラムを提供することが人気を得る要因の一つとなる結果がみられた。