安定感たっぷりの走りと操縦性
操縦性もなかなかだ。パワーステアリングの操作感はじつにリニア。言い方を変えれば、けっこうなボディサイズのこのRZがよりコンパクトに感じられるほどの意のままのコントロール性と安心感が与えられている。首都高のカーブでは、走行状況のモニタリングから前後の駆動力を100:0、0:100の範囲で可変する四輪駆動力システム「DIRECT4」の高度なトラクション性能によって、まさに安心感、安定感たっぷりの走りが味わえ、陳腐な表現かも知れないが、カーブで「運転がうまくなった」と感じられる、そしてすっきりとした走行性能に躾けられていると言っていい。
そんなレクサスの新たな幕開けを告げるレクサス初のBEV(電気自動車)専用モデル、モノグレードのRZ450eバージョンLの価格は、bZ4X 4WD最上級グレードの650万円に対して880万円。なお、その価格には例の14インチタッチディスプレーオーディオ、レクサスRZプレミアムサウンドシステム、AC100V/1500Wコンセント、充電ケーブル、ETC2.0ユニット、レクサスチームメイトのアドバンストドライブ(渋滞時支援)機能なども含まれている。
文・写真/青山尚暉