腰痛対策の第一歩！腰の負担を和らげる理想の座り姿勢と立ち姿勢

デスクワークに注意！座り姿勢は腰への負担大

　腰痛の一因は姿勢の悪さなどによる腰への負担。この改善が不可欠だ。姿勢治療家の仲野孝明さんは、「腰の痛みは姿勢に対する成績表。痛みを感じたら体の使い方が間違っているということです。その機会に見直しましょう」という。

「働く人の多くは座った時の姿勢が悪いままデスクワークを長時間続けています。腰を過剰に丸く曲げていることで、腰椎の関節可動範囲を制限し負担をかけています」

　仲野さんによれば、立っている時の腰への負担を100だとすると、座位は140にもなるという。

「姿勢が良ければ腰痛になりにくいのは間違いありません。まずは正しい立位と座位を理解し、できるよう意識する。いきなり100点を取らなくて大丈夫。『今日は1時間だけ意識する』でOKです。確実に体が変わっていきますよ」

姿勢改善の賢者

仲野整體東京青山院長
仲野孝明さん
大正15年創業の「仲野整體」4代目。2008年「仲野整體東京青山」を開院。これまで延べ18万人以上の患者を治療し、「人間本来の正しい体の使い方」から治すことで回復させる。

理想の立ち姿勢

5点のうち1点でもつかなければ、体の使い方が間違っている……！　腰の手のひらは1つ分ギリギリ入るくらいが理想的。

理想の座り姿勢

座ってお尻の下に手を入れると左右に硬い丸い骨がある。それが座骨。逆三角形の骨盤の一番下にある骨で、ここが座面に当たるよう意識すると背筋が伸びる（触ってわからなければ座り方が正しくない証拠）。

たった30秒！背伸びで姿勢が変わる

疲労感がある時や姿勢が崩れたと感じた時は、両手を組んで手のひらを天井に向けて伸ばす〝背伸び〟がおすすめ。30秒行なうだけで、体が自然と正しい位置に。ストレッチ効果もあるので、気分転換にも最適だ。

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取材・文／高山 惠

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