介入は月末に確認可、ドル円はドル高値圏での推移が続き米長期金利上昇一服でドル高収束
ドル円相場について、市場では為替介入が実施されたとの思惑もみられるが、鈴木俊一財務相が為替介入の判断として10月3日に言及したボラティリティ(変動率)は、昨日それほど上昇していなかった(図表2)。
また、神田真人財務官は4日、「介入の有無はコメントを控える」と述べており、為替介入が行われたか否かの確認は、今月末に財務省が発表する「外国為替平衡操作の実施状況」を待つことになる。
一般に、為替介入は相場の過度な変動を一時的に抑制できても、トレンド自体を変えることは困難と解釈されている。実際、昨年9月と10月にドル売り・円買いの為替介入が行われたが、結局、10月3日に150円台をつけるに至っている。
ドル円は当面、ドル高値圏での揉み合いが続くとみているが、前述の通り、米利下げ期待の修正一巡などで米長期金利上昇が一服すれば、ドル高・円安の流れは収束していくと思われる。
出典元:三井住友DSアセットマネジメント
構成/こじへい