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9年という異例のスピードで完成したグローバルビジネスセンター「虎ノ門ヒルズ」の全貌

2023.10.06

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

9年という再開発事業としては異例のスピードで完成した「虎ノ門ヒルズ」

虎ノ門ヒルズは、2014年の森タワー開業から始まり、2020年開業のビジネスタワー、2022年開業のレジテンシャルタワーに続き、今年10月6日に「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が一般開業し、9年という再開発事業としては異例のスピードで虎ノ門ヒルズは完成した。

都市インフラ整備と再開発プロジェクトの合体

環状二号線はマッカーサー通りと呼ばれ、戦後68年にわたって計画が難航していたが、2014年の森タワーの開発で立体道路制度を活用し、ビルの地下に道路を通した道路との一体開発を実現。計画が難航していた環状二号線の開通に大きく寄与した。

環状二号線の全面開通によって、羽田空港と都心がダイレクトにつながり、虎ノ門ヒルズから羽田空港へのアクセスは最短18分に。森タワーにおける道路と街の一体開発は、東京都との官民連携による都市再生のモデル事業となった。

グローバルビジネスセンターとして虎ノ門ヒルズエリアへの来訪者が大幅に増える見込みの中で、公共交通輸送機関の整備は必須であったことから、国と東京都、東京メトロと協業し、東京メトロ日比谷線で開通以来56年ぶりとなる新駅「虎ノ門ヒルズ駅」が誕生した。

また、これまで東京の地下鉄駅には街と立体となった大規模な駅前広場がなかったことから、面積2000㎡の大空間「ステーションアトリウム」を整備した。

虎ノ門ヒルズの各タワーとエリアをつなぐデッキを桜田通り沿いに整備。幅員20mの広場状のデッキ「T-デッキ」は、街を分断することなく、安全で快適な歩行者ネットワークを実現した。ビジネスタワーには、臨海部と都心をつなぐ東京BRTの発着点となるバスターミナルを整備し、虎ノ門ヒルズが交通の結節点としても機能している。

多様な機能が複合したグローバルビジネスセンターの実現

ステーションタワーの開業により、虎ノ門ヒルズ全体の区域面積は7.5ha、延べ床面積は約80万㎡となり、ビジネス拠点、イノベーション拠点、情報発信拠点、住宅、ホテル、商業施設から構成される多機能なグローバルビジネスセンターが誕生した。

虎ノ門ヒルズは最先端のオフィス機能を備えており、街全体で30万5000㎡、約3万人の就業者を抱える。ステーションタワーのオフィスは11万㎡、32フロアがあり、専有部分の8カ所に吹き抜け空間を設置。レセプションやカフェテリア、リフレッシュルーム等様々な形で利用可能な空間となり、オフィス内のコミュニケーションを促進する。

森タワーの4~5階には3つのホールで2000名を収容できる「虎ノ門ヒルズフォーラム」が稼働しており、エリア最大のカンファレンス施設として国際会場、大規模イベントが日々行われている。

2020年に開業したビジネスタワーには、日本最大級の新規事業創出コミュニティが形成されている。ビジネスタワー4階のインキュベーションセンター「ARCH」は、大企業の事業創出に特化した、日本版イノベーション創出の拠点。開業時は36社400名という規模が、現在では114社905名という規模に拡大。ARCHで進む新規事業創出は約230プロジェクトに及ぶ。

ビジネスタワー15~16階にあるのがスタートアップ拠点「CIC Tokyo」。世界最大のスタートアップコミュニティ「CIC(ケンブリッジ・イノベーション・センター)」の東京拠点で、スタートアップ、地方自治体、大学、プロフェッショナルファームなど入居企業・組織数は約280社で、その内約30%が海外の企業・組織になっている。

2020年の開業後、CIC Tokyoでは年間200点以上のイベントを開催。姉妹団体であるベンチャーカフェでは虎ノ門ヒルズ内で毎週木曜日に「Thursday Gathering」というコミュニティイベントを開催、累計260回を数えている。

グローバルプレイヤーのニーズに応えるホテルとして、森タワーの「アンダーズ 東京」に続いて2023年12月6日に「ホテル虎ノ門ヒルズ」が開業予定。東京初となる「アンバウンド コレクション by Hyatt」ブランドで、205室の客室やラウンジ、欧州スターシェフ監修のレストラン&カフェバーを備えている。2つのホテルを合わせた虎ノ門ヒルズ全体のホテルの宿室数は約370室となる。

ステーションタワーの開業で商業施設は大幅に拡充し、虎ノ門ヒルズ全体で170店舗、2万6000㎡の市場になり、飲食の規模では六本木ヒルズに匹敵する。ステーションタワーの地下2階には駅前広場「ステーションアトリウム」と一体となった街のマーケット「T-MARKET」が誕生。朝8時から夜23時までオールデイに対応する全27店舗で構成(一部店舗は順次オープン予定)。

エリア中央には共通席「T-MARKETPUBLIC TABLE」を設け、店舗を横断した様々な食を楽しむことが可能。

4階には、エリア最大級となる20店舗、1500㎡の規模で多様な飲食店舗が集まるダイニングゾーンを展開。2~3階には国内セレクトショップ「ベイクルーズ」によるエリア初の大型セレクトショップ「SELECT by BAYCREW’S」(約2800㎡)が2024年2月29日にオープン予定。

また2024年4月には、東急スポーツオアシスが運営する、ジム・温浴・サウナ・メディテーションなどが一体となった総合ウェルビーイング施設「CARAPPO」を都心最大級の2000 ㎡で初展開する。

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