日本では、新規大卒就職者の就職後3年以内の離職率が3割前後で推移する状況が長く続いており、企業にとっては大きな負担となっている。では離職する人としない人にどのような違いがあるのだろうか。
アデコは、新卒として入社した企業での勤務が4年目を迎えた日本全国の若手社員600人(男性:300人、女性:300人)を対象に、新卒入社後3年以内に離職しなかった理由などを尋ねる調査を実施した。
新卒入社4年目を迎えた若手社員の8割以上が、退職や転職を考えたことがある
新卒で入社した企業での勤務が4年目を迎えた日本全国の若手社員600人に対し、「現在の勤務先への入社を決めた理由は何ですか?」と質問したところ、入社を決めた理由としてもっとも多かったのは「興味のある業界だった」(36.5%)であった。
続いて「これまでに退職や転職を考えたことがありますか?」と質問したところ、81.8%(491人)が「考えたことがある」と回答。
「退職や転職を考えたことがある」と回答した491人に対し、「退職や転職を考えた理由は何ですか?」と質問したところ、もっとも多かった回答は「年収が少ない」(47.5%)であった。
さらに、「退職や転職をしないで、現在の勤務先に残ることを選んだ理由は何ですか?」と質問したところ、もっとも多かった回答は「有休が取りやすい」(28.1%)という結果に。