3~5分の外出で「すべて戸締り」する人は約半数
外出時の家の戸締りについて、外出時間に応じて戸締りをしている場所を聞いたところ、3~5分程度の外出で約半数が「すべての戸締り」と回答した。
年代別で比較すると20代前半では60.0%と多く、若年層ほど「すべての戸締り」を行っており、55~69歳では全体を下回る40%ほどだった。
また、31分以上の外出時における戸締りの場所を防犯意識の有無で比較したところ、防犯意識のある人では78.9%であるのに対し、防犯意識のない人では56.7%に留まっている。
「玄関ドア」に限っては大きな差は見られないことから、玄関ドアだけ施錠すればよい、といった考えが防犯意識のない人には顕著なようだ。
表から見えない場所こそ、人が侵入した際に周囲から見えにくいため注意が必要。さらに、防犯意識のない人のうち10.0%は「戸締りをしない」と回答した。
外出時の意図しない非施錠経験者は「窓」43.2%、「玄関ドア(勝手口ドア)」37.4%と約4割近くになった。
なお、警察庁が発表している令和4年度の戸建住宅における侵入盗の侵入手口を見ると、非施錠が最も多く約半数を占めている。
防犯対策として今の戸締りを見直すとともに、外出先で施錠をしたか気になった際に確認できるカギや遠隔で施錠を操作できる自宅の防犯設備が整っているとより安心だ。
普段の生活と比較し長期不在時に自宅の防犯意識が高まる人が8割以上
秋は気候が良くて過ごしやすく、季節を楽しめるイベントがたくさんあり、旅行など長期にわたって外出を予定されている人も多いのではないか。
そんな家を長期不在にする、と聞いて考える期間のイメージは対象者によって様々なようだ。「1週間以上(6泊7日)」と回答した割合は年齢が上がるにつれて増え、65歳以上では40.0%を占めた。
自宅を長期不在にする際、普段と比較して自宅の防犯を「意識する/やや意識する」と82.0%が回答した。また、普段の生活で防犯意識がない人においては、長期不在時の自宅の防犯を普段より「意識する/やや意識する」と51.6%が回答しているが、「意識しない/あまり意識しない」は48.3%と、おおよそ半数に分かれる結果になった。
長期不在時の自宅の防犯について意識している人が多いことがわかったが、自宅の長期不在時において、普段の防犯対策に追加で対策する人は43.8%で、意識はするけれども行動に移している人は少ないことが推測できる。
特に単身世帯は27.8%と家族同居世帯の47.3%と比較し19.5ポイントも少なくなっている。
長期不在時に追加する防犯対策としては、「新聞を不在時だけ止める」28.8%、「雨戸・シャッターを下ろしておく」25.1%、「親族・知人に家を見に来てもらう」24.7%、「洗濯物を外干ししない」23.7%となった。
「新聞を不在時だけ止める」や「親族・知人に家を見に来てもらう」など不在でも在宅を装うような対策が多く見られる。
しかしながら、誰しもが親族・知人に留守宅に来てもらえる環境にあるとは限らない。身近に依頼できない場合でも留守を悟られない機能を備えた最先端の住宅があるという。例えば、積水ハウスの先端技術を用いたスマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch」では、外出先や家のどこからでも、自宅の玄関錠や窓シャッター、照明スイッチなどの機器の状態確認、操作、予約ができ、長期不在時の留守を悟らせない。これは外出先で施錠忘れが気になったときもすぐにその場で確認ができ、施錠することもできるので安心だ。さらに、外出時や就寝時などに、窓センサー設置の窓が開いたり、玄関錠が鍵・サムターンで解錠せずに開いたりすると、スマホの通知が来て自宅の異変をすぐに把握することができる。
出典/積水ハウス株式会社 住生活研究所「自宅における防犯調査(2023年)」
「自宅における防犯調査 (2023年)」調査概要
調査期間/2023年6月30日~7月3日
集計対象人数/500人
集計対象/全国の20〜60代の男女
関連情報
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/research/20230921/
構成/清水眞希