業務や人間関係など、仕事ではさまざまなストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。その中でより強いストレスになるのが、本当は嫌なのに、他人に振り回されてしまうことではないでしょうか。
この記事では、仕事に振り回されやすい性格的特徴と、疲れたときの対処法をご紹介します。
仕事に振り回される人の性格的特徴4つ
仕事で人に振り回されやすい人には、共通する性格的特徴があります。ここに当てはまる特徴があるなら、仕事場で誰から頼みごとの標的にされている可能性も。ぜひチェックしてみてください。
1.責任感が強い
責任感のある人は、仕事を計画的に進めることができ、納期などは守ります。もちろん責任感のあることは長所ではあるのですが、無理をしてまでも“必ず”やり遂げようとするところは、実は振り回されやすい部分でもあります。
責任感が強い人は、急に振られてしまった仕事なども完璧にやり遂げようとします。予定外のことであっても、他人から頼られたものを完璧にこなさなければと、余計な責任を背負ってしまうのです。
2.空気が読める
周囲の雰囲気を察したり、何かを言われなくても要求されていることを把握できるタイプも仕事で振り回されやすいと言えます。
急に仕事が舞い込んできた場合には、相手の気持ちを読み取り、「困っているなら助けたい」と思ってしまいがちです。断りたい場合にも、その後の空気を想像して、無理にでも引き受けてしまうことも。
このタイプは、周囲から「頼みやすい人」と思われている可能性があります。
3.人から嫌われたくない
人から嫌われたくないという気持ちが強い人も、2.の空気が読める人と同様に他人の気持ちを想像して、他人を優先してしまいがちです。それが他人に振り回されやすい特徴となります。
仕事では周囲とうまくやるために他人に合わせる能力も必要ですが、自分の気持ちよりも他人の気持ちを優先しすぎては、ストレスは溜まっていく一方です。
4.承認欲求が強い
承認欲求が強い人は、他人から頼られることで自分の価値を見極めます。たとえそれが理不尽な頼みごとだったとしても、「頼まれている自分には価値がある」と考え、その理不尽さには目が行きません。
なので、自分の無理に気づきにくく、体の疲れが取れないなどの症状が出たときにその無理に気づくことも多いでしょう。
仕事で振り回されないための対処法
仕事で振り回されないための対処法は「自分を最優先すること」です。自分を優先した上での対処法をご紹介します。
「自分を最優先する」とは
まず、「自分を最優先する」ことについて説明します。自分を最優先するとは、自分の気持ちに素直になり、自分の気持ちを大切にすることを指します。
性格的特徴でも触れたように、仕事で振り回されやすい人は自分よりも他人を優先しています。そこをやめましょう。優先するのは、他人の気持ちよりも、自分の気持ちです。
自分の気持ちを優先するということは、仕事をする場においては適切ではないと思われるかもしれません。たしかに、すべてにおいて自分を優先していたら、自分勝手な人に見えることもあるでしょう。ここで言っているのは、自分の気持ちに“無理をしてまでも”していること、つまり他人を優先してしまっていることに対してです。このことをまず覚えておいてください。
1.他人の立場を考え過ぎない
他人を優先している人は、他人の立場や気持ちを先走って想像しがちです。
他人の立場や気持ちはあくまでも想像しかありません。つまり、本当のところはわからないのです。それなのに、他人のことを考えて、あっているかもわからないのに、自分が無理してまで配慮することなんて、無駄だと思いませんか。無理に引き受けた仕事に対して、相手は感謝してくれている場合もあれば、利用しようとしていることだってあるのですから。それも本人にしかわかりません。
色々他人のことを想像するよりも、ちゃんと明確な自分の気持ちを優先してください。
2.意見をちゃんと伝える
シンプルですが、自分の意見を伝えることも、振り回されないための対処法の1つです。急な仕事を頼まれたときに、その仕事を受けれるキャパが自分にないのであれば、自分の気持ちに素直になって「無理です」と伝えてください。
伝え方は、感情を優先するのではなく、理論立てて説明すれば大丈夫です。今抱えている仕事の内容や量を伝えて、なぜ無理なのかを相手に伝えるクセをつけましょう。
3.1人で抱え込もうとしない
急に仕事を頼まれてしまったとき、その仕事を1人で解決しようとせずに周囲に共有することで、仕事に振り回されるリスクを軽減することができます。
他人を優先したり、責任感が強い人は、周囲を巻き込んだり、誰かに頼ったりすることが苦手な人が多いです。しかし、フリーランスなどの場合を除き、仕事は決して個人的なものではなく、チームとしてやり遂げるものなのです。
無理そうな仕事を頼まれたときには、理論立てた無理な理由とともに、「〇〇さんに相談してみます」などと、周囲に共有してみてください。
特にあなたを利用しようとしている人に対しては周囲を巻き込むことは有効に働きます。
文・構成/藤野綾子