トヨタのラージサイズミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」が4代目にフルモデルチェンジした。どちらも、フロントグリルのメッキパーツを多用したわかりやすい派手さを訴え続けて、人気を保ち続けてきた。
見た目の派手さと機能性は無関係?
ただし、その一方で両車を特徴付けている“メッキが多用された野放図な派手さ”が強烈すぎるあまりに、見た目だけで近づきたがらない人も少なくない。「ヴェルファイア」にはメッキで光る部分を減らしたフロントグリルもあるが、ラジエーターに走行風を導入するには不必要なまでの大きさは変わらない。試乗後にエンジンフードを開けて確かめてみたが、エンジンは低く奥の方に搭載されていて、フロントグリルをここまで大きくする必要は見受けられなかった。機能性は追求されていないようだ。
4代目となって、メッキはフロントグリルとその周辺だけでは収まらなくなってきた。前席と後席のドアハンドルがあるところのちょっと上とBピラーの付け根の間に、矢印型のアクセントがメッキで付け加えられてきたのだ。
ウインドウをぐるりとほぼ一周しているモールディングの端を矢印型にしている。でも、せっかくの矢印も真横から見るとよくわかるのだけれども、見映えのする斜め前方からは大きなドアミラーにちょうど隠れてしまって見えなくなってしまうのはもったいない。いずれにしても、デザインと商品企画はキープコンセプトが施されているようだ。