最近では、残業や休日出勤を許可制にしている会社が増えています。しかし従業員としては、仕事量などの関係上、やむを得ず会社の許可なく休日出勤をしてしまうこともあるでしょう。
会社の許可なく休日出勤をした場合に、残業代(手当)をもらえるかどうかは状況によって異なります。本記事では、無許可の休日出勤についてどのような場合に残業代(手当)をもらえるのかを解説します。
1. 休日出勤の残業代の割増率
休日出勤をした場合は、通常の賃金に対して以下の割増率を適用した賃金を受け取れます。
休日出勤の労働時間の種類 |
該当するもの |
割増率 |
法定内残業 |
法定外休日における労働時間のうち、法定労働時間を超えないもの |
なし(通常の賃金) |
時間外労働 |
法定外休日における労働時間のうち、法定労働時間を超えるもの |
+25% ※1か月当たり60時間を超える部分は+50% |
休日労働 |
法定休日における労働時間 |
+35% |
※法定労働時間:原則として1日当たり8時間、1週間当たり40時間
※法定休日:1週間のうち1日、または4週間を通じて4日の休日
休日の日数が法定休日を上回る場合は、就業規則等で指定された日が法定休日となります。
就業規則等の定めがなければ、対象期間(1週間または4週間)における休日のうち、後ろから順に1日または4日が法定休日となります。
※法定外休日:法定休日以外の休日