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大きくなったカバーディスプレイで使い勝手も向上!ガラケー型の縦折りスマホ「Galaxy Z Flip5」を使ってわかった○と✕

2023.09.25

■連載/石野純也のガチレビュー

 ディスプレイそのものを折りたためるフォルダブルスマートフォン。そのタイプは主に2種類ある。1つが、閉じるとスマホサイズ、開くとタブレット大になる横折り型。サムスン電子の「Galaxy Z Fold5」や、グーグルの「Pixel Fold」がこれに当たる。もう1つが、いわゆるガラケー(従来型の折りたたみケータイ)に近い、縦折り型だ。海外では「フリップ型」とも呼ばれるタイプで、サムスンの「Galaxy Z Flip5」やモトローラの「razr 40 ultra」はこちらに含まれる。

 同じフォルダブルスマホでも、その特性は大きく異なるが、販売台数のボリュームが大きいのは後者。価格帯が一般的なフラッグシップモデルに近く、コンパクトなサイズで持ち運べてスタイリッシュな点が人気の理由だ。このフリップ型のフォルダブルスマホをけん引しているのが、先に挙げたGalaxy Z Flip5だ。5世代目となる同モデルは、カバーディスプレイを先代から一気に大型化。ヒンジの刷新により、閉じた時のすき間もほぼなくなっている。

カバーディスプレイが3.4インチに大型化されたGalaxy Z Flip5。ドコモとauで販売中だ

 Galaxy Z Fold5などの横折り型と比べるとリーズナブルなGalaxy Z Flip5だが、それでも価格は約16万円。ポンっと出すのは、なかなか躊躇する金額と言えるだろう。フォルダブルスマホは気になっているものの、最初の一歩を踏み出せない人もいるはずだ。そこで、今回はフルモデルチェンジを果たしたGalaxy Z Flip5を借り、その実力を検証した。

やや縦長だが使い勝手のいいディスプレイ、閉じるとコンパクトに

 フォルダブルスマホと言っても、開いた時の姿は一般的なスマホに近い。ディスプレイはやや縦に長く、アスペクト比は22:9だが、そのぶん縦に長いスマホ用のサイトを表示する際の情報量が増える。わずかだがスクロールの回数が減らせるため、使い勝手はいい。いわゆるシネマスコープサイズで作られた映画などの映像コンテンツを視聴する際にも、この比率が効いてくる。上下に細長い黒帯ができたり、映像の端のカットされる部分が少ない点は評価できる。

ディスプレイのアスペクト比は22:9。一般的なスマホより縦長だが、映画のようなコンテンツは見やすい

 ディスプレイそのものを折りたためることもあり、中央には折り目も存在する。写真や動画などの映像を表示させている際にはあまり気にならないが、ディスプレイが消灯していると、さすがに目につく。光の当たり方によっては目立つこともあるためあらかじめ考慮には入れておきたいが、率直に言えば使用感に大きな影響はない。表示内容は分かるし、スクロールの際に指に引っかかったりもしないからだ。

ディスプレイ中央部には折り目がある。フォルダブルスマホとしてのトレードオフだが、画面が見づらくなるようなレベルではない

 有機ELに早くから取り組んできたサムスンの端末なだけに、コントラストの高さや発色のよさは折り紙つき。ディスプレイのリフレッシュレートも120Hzと高く、残像感が少ない。指に吸い付くようなレスポンスの良さは、チップセットのパフォーマンスの高さだけでなく、こうした部分も貢献している。クオリティの高さはほかのGalaxyとの共通項と言える。

 ただし、ディスプレイのガラスが開閉時に動くため、全体をフレームで包み込むような仕様になっている。一般的なスマホは、表示部分とベゼルが一体になっているが、Galaxy Z Flip5については表示部周辺がわずかに高くなっている。そのため、フリックなどの操作をした際に指が当たることがある。わずかな違いで、使いづらいというわけではないものの、操作感が通常のスマホとは少々異なる点は念頭に置いておきたい。

ディスプレイを取り囲むようなフレームで、パネル部分との段差がある。操作の邪魔になるわけではないが、慣れるまで違和感を覚える人もいそうだ

 折りたたむと、縦横のサイズはちょうど半分になり、ポケットなどに収納がしやすくなる。そのぶん、厚みが増してしまうのは難点だが、Galaxy Z Flip5は先に挙げたヒンジの改良によって、最薄部と最厚部の差がすくなくなった。閉じた時の厚みは15.1mm。一般的なスマホよりは厚いが、深さのないポケットに入れる際には重宝する形状と言えるだろう。

折りたたんだ時のすき間がほぼなくなった。これによって、ポケットなどに収納しやすくなっている

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