Excelではセルの0(ゼロ)を非表示にする方法があるので、本記事で解説していく。
オプション設定で0を非表示にする方法
シートごと、またはブックごとで、すべてのセルの0を非表示にすることができる。
①まず、【ファイル】タブをクリック
②続けて、「オプション」をクリック
③下の図のように、Excelのオプションダイアログボックスが出てきたら「詳細設定」をクリックする。
④右画面をスクロールして「次のシートで作業するときの表示設定」のところまで下がる。
⑤「ゼロ値のセルにゼロを表示する」のチェックボックスをオフにする。
⑥最後に「OK」をクリック。
下の図のように0が非表示となった。
ユーザー定義書式を設定する方法
指定した一部分だけ0を非表示にしたい場合はこの方法が適しているので、設定方法を以下
解説する。
①0を非表示にしたいセルをドラッグして範囲選択し、右クリックする。
②「セルの書式設定」をクリック
③セルの書式設定ダイアログボックスが出てきたら、【表示形式】タブをクリック。
④左側の分類から「ユーザー定義」をクリック
⑤種類の下のボックスに「#」を入力
⑥最後に「OK」をクリック
下の図のように選択範囲の0が非表示となった。
条件付き書式で0を非表示にする方法
条件付き書式を使い、0の文字の色を白くして、見えなくする方法について以下に解説する。
①まず、0を非表示にしたいセルをドラッグして範囲選択する。
②選択したら、【ホーム】タブの「スタイル」にある「条件付き書式」をクリック。
③出てきたメニューから「セルの強調表示ルール」をクリック
④「指定の値に等しい」をクリック
⑤表示された画面の【次の値に等しいセルを書式設定】のボックスに0を入力
⑥画面右の「v」のマークをクリック
⑦「ユーザー設定の書式」をクリック
⑧セルの書式設定のダイアログボックスがでてきたら【色】の「v」をクリック
⑨【テーマの色】から一番左上にある「白」をクリック
⑩選択したら、「OK」をクリック
⑪【指定の値に等しい】のダイアログボックスに戻り、書式が「ユーザー設定の書式」になっていることを確認して、「OK」をクリック。
下の図のように選択範囲の0が非表示となった。
この方法では文字の色を変えているだけで、非表示になっているわけではないため、セルに色を付けると下の図のように白い0の文字が表示されるため注意が必要である。
関数で0を非表示にする方法
「IF関数」を使用すると、0を別の値に置き換えられる。数式の結果が0なら非表示に、それ以外は数式の結果を表示する方法について以下に解説する。
IF関数の構文は、次の通り。
=IF(論理式,真の場合,偽の場合)
ここでは=IF(数式=0,””,数式)となる。これは「単価」×「本数」の結果が0だった場合は、非表示とし、それ以外はそのまま「単価」×「本数」の結果を表示するという意味である。
「””」は空欄にする命令である。
①空欄にしたい0がある列の一番上の数値のセルを選択する。
②数式バーの左にある「fx」に部分をクリック
③【関数の挿入】ダイアログボックスの関数名の部分から「IF」を検索し、クリック
④「OK」をクリック
⑤関数の引数のダイアログボックスが表示されたら、数式バーの(B2*C2₊)の部分を削除する。
⑥関数の引数のダイアログボックスの「IF」の各ボックスに下の図のようにそれぞれ入力する。
⑦数式バーに下の図のように表示されていることを確認する
⑧「OK」をクリックする。
⑨数式が修正されたら、オートフィル機能を使用して下のセルにコピーする。
下の図のようにD4のセルが非表示になった。
②のように【関数の挿入】ダイアログボックスを使用せず、数式バーに直接数式を入力しても良い。
まとめ
本記事では、Excelでセルの0を非表示にする方法について解説した。各方法について以下にまとめる。
- オプション設定で0を非表示にする方法
- 【ファイル】タブ→「オプション」→「詳細設定」→「次のシートで作業するときの表示設定」の「0値のセルにゼロを表示する」のチェックボックスをオフ→「OK」
- ユーザー定義書式を設定する方法
- 0を非表示にしたいセルをドラッグして範囲選択し、右クリック→「セルの書式設定」→【表示形式】タブ→「ユーザー定義」→種類の下のボックスに「#」を入力→「OK」
- 条件付き書式で0を非表示にする方法
- 0を非表示にしたいセルをドラッグして範囲選択→【ホーム】タブの「スタイル」の「条件付き書式」→「セルの強調表示ルール」→「指定の値に等しい」→【次の値に等しいセルを書式設定】のボックスに0を入力→右のプルダウンから「ユーザー設定の書式」→【色】のプルダウンから「白」を選択し「OK」→【指定の値に等しい】のダイアログボックスに戻り「OK」
- 関数で0を非表示にする方法
- 空欄にしたい0がある列の一番上の数値のセルを選択→=IF(数式=0,””,数式)に当てはまるように入力
Excelでセルの0を非表示にすることで、見栄えの良い資料を作成することができるため、プレゼンテーションの資料作成の時などに活用できるだろう。
構成/編集部