部下が優秀である場合、企業側から見ればそれは嬉しいことのはず。しかし、直属の上司の立場からすると最初は頼もしいと感じていたのに、
「部下に無能と思われていたらどうしよう」
「意見の対立があったら負けるかもしれない」
など、コンプレックスを刺激されてしまうこともあるでしょう。このようなお悩みを持つ管理職の方は多いと思います。
この記事では、優秀な部下を怖いと感じてしまう理由と、優秀な部下とうまく付き合っていく方法をご紹介します。
部下が優秀だと怖いと感じてしまうのはなぜ?
優秀な部下に対して怖さを感じるのは、なぜなのでしょうか。まずは部下が怖いと思ってしまう上司側の心理を見ていきます。
1.仕事に対して自信がない部分がある
仕事では常に新しいものを取り入れるなどの変化があり、ずっと同じこと繰り返しているわけにはいきません。その変化のスピードについていけないなど、仕事に関して何かコンプレックスを持っている可能性があります。
その自信のない部分を脅かす存在として、優秀な部下のことを見ていることが原因です。
2.自分のポジションを奪われるかもしれない
あなたが優秀だと思う部下は、おそらく周囲からも高く評価されているでしょう。仕事の評価が高い人は周囲とのコミュニケーションスキルも高く、リーダーシップやマネジメント力も備えていることも多いです。
部下と同じグループで仕事をしているなどの場合、上司やリーダーは2人も必要ありません。いずれポジションを奪われるかもしれないという思いをその部下に抱いているから、怖く感じてしまっているのです。
3.部下が辞めてしまうかもしれない
「優秀な人ほど早く会社を辞める」といった言葉を聞いたことはないでしょうか。これは優秀な人ほど判断能力が高く、そして次の仕事でも成功する自信があるからだと言われています。
優秀な部下がどんな理由であれ辞めるとなれば、上司は会社からマネジメントに対する評価が下がるなど責任を問われる可能性があります。そんなことを気にするあまり、優秀な部下のことを腫れ物のように扱ってしまい、その行動が怖いという感情を芽生えさせています。