会社は利益よりも従業員のウェルビーイングを優先している、と感じる割合、日本は17%で8か国中最下位
「自分の勤務先は利益よりも社員のウェルビーイングを優先する」という考えに賛成する人の割合についても、インドが著しく高い一方で、日本は顕著に低い結果に。
賛成・やや賛成の合計割合は多い順に、インド(63%)、オランダ(38%)、アメリカ(35%)、カナダ・イギリス(32%)、フランス(31%)、ドイツ(29%)、日本(17%)となった。インドは日本の約3.7倍の結果を示している。
日本において、利益よりもウェルビーイングを優先している企業では、そうではない企業に比べ『成長意欲が高い』従業員がいる可能性が約5倍
日本において、「自分の勤務先は利益よりも従業員のウェルビーイングを優先している」と考えている調査対象者のうち、本人の『成長意欲が高い』割合は19%だった。
一方で、「自分の勤務先は利益よりも従業員の利益を優先していない」と考えている調査対象者では、本人の『成長意欲が高い』割合は4%にとどまっている。
利益よりも従業員のウェルビーイングを優先している企業では、そうではない企業に比べ、『成長意欲が高い』従業員がいる可能性が約5倍(4.75倍)あることがわかった。
「成長意欲が高い」従業員は、83%が12か月後も現在の職場に留まる意向を示したが、「成長意欲が低い」従業員は51%に留まる
日本において、『成長意欲が高い』100名と、『成長意欲が低い』1418名の、現在の職場に12か月後もとどまっている可能性を比較した。
12か月後も現在の職場にいる可能性が「非常に高い」「高い」と回答した割合は、『成長意欲が高い』従業員では83%に上ったのに対し、『成長意欲が低い』従業員では51%にとどまった。
従業員のウェルビーイングが高いほど、職場の定着率も上がると考えることができるだろう。
職場におけるウェルビーイング調査 概要
本調査は、Indeedの委託により、Forresterが労働者のウェルビーイングに関する調査を行なった。
調査対象者/アメリカ(4,002名)、カナダ(1,510名)、イギリス(1,517名)、フランス(1,508名)、ドイツ(1,506名)、オランダ(1,504名)、インド(2,132名)、日本(1,518名)における18歳以上の労働者
調査方法/インターネット調査
調査期間/2023年2月〜2023年3月
関連情報
https://jp.indeed.com/press/releases/20230914
構成/清水眞希