美容室が苦手な人からも支持を得る
購入動機としては、セルフカット、親が子どもの髪をカットする、高齢者の髪をカットする、という3点は想定したが、思いもしない動機から購入するケースも見られた。例えば美容室が苦手で行けない人が購入している。
「美容師とのコミュニケーションが苦手だったりし恥ずかしかったりという理由から、美容室になかなか行きたがらない人が結構いらっしゃることがわかりました。『ヘアカットモンスター』を使えば美容室に通う頻度を下げることができることから、お買い求めいただけています」と平山氏。このほかにも、体に何らかの障がいを持っていて美容室に通いづらい人やウィッグをカットしたいコスプレイヤーなども購入しているという。
同社は他の商品でも販促でSNS を活用しているが、ダントツで反応が多いのが『ヘアカットモンスター』だという。「『こんなんあったん』と感動を口にする人が多く、『なんで今までなかったんだ』といった声も聞かれます。当社の商品では今まで、こういうことをSNSで書き込まれる経験がなかったので、ビックリすると同時に手応えを感じています」と平山氏は話す。
取材からわかった『ヘアカットモンスター』のヒット要因3
1.簡単に使える
カットしたいところで毛束を挟んで下におろしたり、すきたいところの内側からすっと下ろしたりするだけで、髪がカットできる。ハサミを使うより圧倒的に簡単にカットできる点が高く支持された。
2.安心・安全の担保
ハサミを使った前髪のセルフカットは、自分にハサミを向けることになるので怖い。その点、怖い思いをすることなく安心して使え、ケガをすることもないので安全性も確保されている。
3.失敗が少ない
セルフカットは、ハサミの扱いに慣れていないと失敗しがち。それに比べて使い方に習熟を必要としないので、誰が使っても切りすぎるといった失敗が少ない。
セルフカットだとしても失敗したら耐えられない人はいるだろう。そんな人たちの拠り所になっているのが『ヘアカットモンスター』だ。まるで髪を食べるようにカットするモンスターは怖くなく、実に頼もしい。
製品情報
https://hairmon.feather.co.jp/
文/大沢裕司