もうすぐやってくる読書の秋。人生100年の時代を生きるシニア世代の人たちはどのような本を読んでいるのだろうか。
大日本印刷(DNP)が丸善ジュンク堂書店、文教堂及びトゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto」は、9月18日(月)の「敬老の日」にあわせ、「honto」での販売情報をもとにした「シニア世代の本の購買調査」を実施した。
紙の購買冊数は2019年~2022年の4年間で微減している一方、電子書籍は増加傾向
上のグラフは2019年60-64歳の紙書籍(コミック・雑誌含む)の購買冊数を「1」とした場合の各世代の購買冊数を調査した結果だ。2019~2022年の4年間で購買冊数は男女ともに若干減少傾向がみられた。
5歳区切りの年齢で購買冊数の変化をみると、年齢が上がるにつれ購買冊数は減少している。60-64歳と80歳以上で平均値を比較したとき、80歳以上女性は約「97%」、80歳以上男性は約「90%」で、男性のほうが購買冊数の減少幅が大きい。
上のグラフは2019年60-64歳の電子書籍(コミック・雑誌含む)の購買冊数を「1」とした場合の各世代の購買冊数を調査した結果だ。
シニア層へのスマートフォン・タブレット等の普及もあってか2019~2022年の4年間で購買冊数は男女ともに増加傾向にある。
2022年の年間平均購買冊数は2019年比で女性は約「138%」、男性は約「145%」。購買冊数が微減していた紙の本の傾向に反し、電子書籍の購買冊数は増加していた。
特に増加幅が大きかったのは2020年~2021年の女性70-74歳(約「134%」)。女性・男性ともに2020年~2021年は全年代で購買冊数の増加がみられたが、2021年~2022年は大きな変化が見られなかったのでコロナ禍の巣ごもり需要の影響だと予想できる。