2)MENTA(メンタ)
MENTAは、スキルを持つ人と、スキルを教えてもらいたい人をつなげるマッチングサービスだ。
スキルを持つ人を「メンター」と呼ぶが、例えばあるエンジニアのメンターは、未経験を含むWeb系エンジニアなどを目指す人向けに、独自のカリキュラムで技術を教え、内定・案件獲得までサポートしている。また、未経験・中堅デザイナー向けに実践で役立つテクニックを教えるデザイナーのメンターもいる。
運営は、ランサーズグループのMENTA株式会社(旧・イリテク株式会社)。MENTAのサースをはじめ30個以上のプロダクト開発を行ってきたMENTA創業者の入江慎吾氏はサービスの開発背景について次のように述べる。
●サービスの開発背景
「20年ほど前にエンジニアとして制作会社に入社した際、ゼロからプログラミングスキルを身に付けた経験が元になっています。当時はプログラミングなどの教本や情報がほとんどなく、独学で学ぶことがむずかしい環境だったため、エンジニアの先輩方から習得しました。しかしそういった恵まれた環境にない人も多くいます。そこでスキルを持った現役エンジニアとプログラミングについて学びたい人を結び付けたいと思い、MENTAの構想が生まれました。個人間で教え合えれば料金もリーズナブルに済みますし、個別にマイペースに学習ができて良いのではないかと考えたのです」
利用ユーザーからは、どのような声が挙がっているのだろうか。
「『MENTAでプログラムを学びエンジニアとして転職できた』『フリーランスとして仕事を獲得して働くことができた』という声を多数いただいています。メンターという人がいるからこそ、スキル面だけでなく、人としてのソフトな感情面もサポートしてもらえる、温かみのある部分もMENTAの特長です」
●今後の展望
現在、MENTA責任者を務めるランサーズ株式会社の中野渡桂氏は、今後の展望について次のように述べる。
「2023年7月に創業者の入江から引き継ぎ、MENTAを通じてプログラミングを学習できたおかげで人生が変わったユーザーを多数見ていく中で、今後はプログラミングに限らず、多くの領域で教える・学べるサービスとして展開していくことを検討しています。また学ぶ側同士や教える側同士での学びも多いと考え、横のつながりを作れるような機能も考えています」
メンターという存在だからこそ、ただ目の前の課題を解決できるだけでなく、「学べる」「仕事ができるようになる」という大きな課題も解決できるMENTA。学ぶ環境が手に入らないと嘆いているなら、利用してみるとよさそうだ。