見やすいirumo専用サイト、ただしデータチャージには課題も
料金プランの変更は、特に引っかかることなくオンラインで可能だ。ただし、irumoの契約にはdアカウントが必要。また、dアカウントに登録してあるメールアドレスがドコモメールのアドレスだと契約できない。筆者は後者に引っかかってしまったため、メールアドレスをGmailに変更した。d払いを利用しているユーザーで、他キャリアから移る場合、一時的に残高が0円になってしまうのも注意点と言えるだろう。
irumoのサイトは、どことなくahamo風のデザインで、直感的にタップする場所がわかる。サイトのトップページを開くと、現在、料金がいくらかかっているのかが表示される。筆者の場合、以下のように3万円超とirumoの料金を大幅に超えてしまっているが、これは端末の割賦払いとd払いなどの通信料合算請求を利用しているため。それらとdマガジンなどのオプションサービスを除けば、先に挙げたように3377円しかかかっていない。
モダンなデザインのirumo専用サイト。ここで料金プランの変更やデータチャージなどを行える
画面をスクロールすると、データ通信量が円グラフで表示される。デザインに凝っている印象だが、残量がどの程度あるのかがわかりやすい。ここで「データを追加」ボタンをタップすると、データチャージが可能になる。ただし、irumoのデータ容量追加は、1GBあたり1100円と高額。この点は、100MB(220円)や500MB(550円)のデータチャージが可能なUQ mobileや、500MB(550円)単体のデータチャージを用意しているワイモバイルの方が、使い勝手はいい。特に月末が迫っているような場合は、1GB単位だと逆に余ってしまうおそれがある。
データチャージは1GB単位。割引後の3GBプランより高いため、躊躇してしまう金額だ
プラン変更は、簡単だ。先に挙げたトップページの料金の下に、「他のirumoのプランに変更」というボタンがある。ここをタップし、dアカウントでログインして、必要なデータ容量を選べばいい。ただし、irumo内での料金プラン変更は、適用されるのが翌月からとなる。当月にデータ容量が足りなくなった場合は、データチャージを利用するしかない。大量にデータ通信したいときには、ahamoやeximoなど、他の料金プランに即日適用で変更する手もあるため、覚えておくといいだろう。
また、irumo専用サイトの裏側で、従来どおりmy docomoは動作している。細かな契約変更の手続きや、irumoのサイトにないオプションの契約、解約はそちらで行うことができる。eximoなど、他の料金プランに変更したいときも、my docomoを使ってオンライン手続きをすれば簡単。こうした料金プラン間の行き来がしやすい点は、ブランド別に料金を分けている他社と比べたときの優位性と言えそうだ。MVNOと比べると素の料金は高く、中容量への踏み込みがやや足りない印象はあるが、ドコモ回線をリーズナブルに使える点は、高く評価できる。
my docomoがなくなってしまうわけではなく、細かな契約変更などはこちらを使う
【石野’s ジャッジメント】
料金 ★★★★★
通信速度 ★★★★
データチャージ ★★
プラン変更 ★★★★★
サイトUI ★★★★
ショップサポート ★★★
*採点は各項目5点満点で判定
取材・文/石野純也
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。