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3GBが最安880円、0.5GBなら月額550円!ドコモの価格破壊料金プラン「イルモ」のお得度を検証

2023.09.12

■連載/石野純也のガチレビュー

 リーズナブルで使い勝手のいい中容量の料金プランが受け、大手キャリアのサブブランドが伸びている。ソフトバンクのワイモバイルは、3月に1000万契約を突破。これを追うKDDIのUQ mobileも、800万契約弱まで規模を拡大している。一方で、最大手のドコモには、中容量の料金プランを提供するサブブランドが存在しなかった。オンライン専用プランのahamoは好調だった一方で、よりデータ使用量の少ないユーザーをカバーできていなかったのが実態だ。

 このような中、7月1日に導入されたのが新料金プランの「irumo(イルモ)」だ。料金プランと銘打っているものの、3GBプランを中心に据えつつ6GB、9GBの選択肢を用意し、メールなどのサービスをオプション扱いにした点は、他社のサブブランドに近い位置づけと言える。また、前身となるMVNOのOCN モバイル ONEで好評だった0.5GBプランも展開。3Mbpsに速度は制限されるものの、月額料金は550円と破格の安さだ。

ドコモは、7月1日に新料金プランのirumoを導入した

 3GBプランの料金は2167円。ここに、「ドコモ光セット割」や「dカードお支払割」を適用すると、料金は880円まで下がる。ドコモの料金プランとしては、これまでにない安さと言えそうだ。一方で、ここまでリーズナブルだと、本当に他の料金プランと同じように使えるか、不安になる向きもあるはずだ。そこで、筆者自身でもirumoを契約して、実際に使ってみた。その使い勝手をレポートしていきたい。

0.5GBから9GBまで全4プラン、通信品質などは上位プランとほぼ同じ

 irumoは、3GB、6GB、9GBプランの3つに加え、やや特殊な位置づけの0.5GBプランを用意している。0.5GBプランは、音声通話中心の使い方をする人や、何らかの事情で電話番号を維持するために契約するプランと考えておけばいいだろう。データ容量が少ないだけでなく、通信速度も3Mbpsに制限されるため、Webサイトやアプリをガンガン使いたい人には向かない。実際、筆者も一時的に0.5GBプランを契約してみたが、直後から速度が3Mbpsに制限された。サイトに使われている画像や動画の数によっては、表示に時間がかかることもある。

irumoの0.5GBプランを契約してみたところ、速度がきっちり3Mbpsに制限されていた。画面右上のピクトマークを見ればわかるように、5Gエリアでも4Gの表示になった

 一方で、0.5GBは料金が550円と安く、音声通話を中心に使う人にはお得な料金プランだ。音声通話定額オプションの「かけ放題オプション」をつけても、料金は2530円。「5分通話無料オプション」であれば、1430円まで料金は下がる。最近では、物理SIMとeSIMを組み合わせた形のデュアルSIM端末が増えているため、ドコモ以外の安価な回線でデータ通信を使いつつ、電話はドコモ回線のままにしておくことも可能。こうした使い方をする際に、料金を抑えられる。

0.5GBプランは、割引なしで550円とリーズナブル。音声通話中心で使うなら、いい料金プランだ

 ただし、ドコモ傘下のNTTレゾナント(現在はドコモが吸収合併した)が提供していたOCN モバイル ONEの500MBコースと比べると、使い勝手が落ちた部分があることは否めない。データ容量は同じ500MBだが、irumoのそれは、上記のように通信速度が3Mbpsに制限される。このプランのみ5Gに対応しておらず、4Gでしか接続できないのもデメリットの1つだ。そのため1か月のうち1日、2日程度、まとめてデータ通信を使いたい人には、あまりお勧めできない。

OCN モバイル ONEにも、500MBコースがあった。ただし、こちらは速度制限がなく、音声通話も月10分まで無料だった

 0.5GBプラン以外には、こうした制限はかかっていない。3GB、6GB、9GBの3つは、基本的にドコモの他の料金プランと同じように通信できる。irumoだからと言って、エリアが狭くなったり、速度が遅くなったりといったことはない。実際、筆者が使用した範囲でも、5G接続であれば数百Mbpsの速度が出ていた。MVNOのように、時間帯による全国的な速度低下が起こる心配もない。irumoというブランド名はつけられてはいるものの、やはりこれはドコモの料金プランだ。

 1つだけ違いがあるのは、混雑時の速度制限。データ容量無制限のeximoなどにも、ネットワークの公平性を担保するための制御がかかることはあるが、同じシチュエーションだと、まずirumoの速度が絞られるという。都市部でドコモ回線がひっ迫し、通信品質の低下を招いている事態が報じられているが、こうした際には、上位プランであるeximoやahamoが優先される。もっとも、都市部のように回線がひっ迫すると、料金プランに関わらず全体的に速度が低下する。そのため、料金プラン間の品質差は、わかりづらいと言えるだろう。

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