他社サブブランドに匹敵するが容量設定は小刻み、中容量以上は別プランを
料金は、3GBプランが2167円。以降、3GBずつデータ容量が増えていき、それに伴って料金は600円前後上がっていく。6GBプランは2827円、9GBプランは3377円だ。ここに、ドコモ光セット割かhome 5Gセット割がつくと1100円、dカードお支払割がつくと187円の割引が受けられる。割引前提ではあるものの、それぞれの料金は880円、1540円、2090円まで下がる。3GBが1000円を下回っているのは大手キャリアの料金プランとして破格だが、6GBも比較的リーズナブルと言えるだろう。
主力となるのが3GBプラン。月額料金は2167円だが、割引で880円まで下がる
ただし、irumoはサービスが省かれている点には注意が必要になる。まず、ドコモメールがオプション扱いだ。料金は月額330円。メールサービス込みの料金プランを契約していた既存のドコモユーザーは、irumo変更時にこのオプションを申し込まないと、これまで送受信したデータが失われてしまうため、注意が必要だ。逆に、キャリアメールが不要という人は、このオプションを省けば料金を節約可能。メールがオプションになったことで、その選択肢が生まれたのは評価できる。
もう1つの注意点が、ドコモショップでのサポートが一部有料になる点だ。ahamoのように、店頭で申し込めないわけではなく、irumoへのプラン変更自体は無料でできるが、機種変更時の初期設定やアプリの設定などをドコモショップに頼もうとすると、料金がかかる。データ移行を含む初期設定サポートは2200円。アプリ設定サポートは1650円、OSアカウント設定やバックアップ、初期化などのサポートは1100円といった具合で、サポートの難易度や必要とする時間によって料金が異なる。
ahamoと違ってドコモショップは利用できるが、サポートは一部有料になる
実際、筆者も7月1日にドコモの回線を「5Gギガホ プレミア」からirumoの3GBプランに変更した結果、料金は大幅に下がった。元々、自宅にはドコモ光を引いていたこともあり、ドコモ光セット割を受けられたからだ。ただし、支払いをdカードに設定していなかったため、最安価格より187円だけ多くかかっている。また、メールアドレスも引き継ぎ、オプションとして330円も支払っている。それでも、すべて合わせて料金は1397円。1980円のかけ放題を入れても、3377円で済んでいる。
料金は1067円で済んでいる。かけ放題オプションを入れても、割安だ
一方で、3GBプランでデータ容量が足りているのは、あくまでデータ通信をもう1枚のSIMカードに逃がしているからだ。メイン回線として使おうとすると、容量が足りなくなる。この場合、選択肢はirumoなら6GBか9GBになるが、3GBずつ小刻みに上がっていくため、少々選びづらいのが難点。ワイモバイルの現行プランは3GBの次が15GB、UQ mobileは4GBの次が15GBで、1つプランを上げれば大幅に容量が増える。3GBずつ増えていく料金体系は分かりやすい反面、実際には少々選びづらい。