「いつでもカエドキプログラム+」に他キャリアが追従するのかが見どころ
法林氏:そういえば、今回僕は「AQUOS R8 Pro」を買ったけど、dカード GOLDを1年間で100万円以上使うと、機種変更で使える1万円分の割引クーポンがもらえる。加えて、AQUOS R8 proは、購入すると、dポイントが2万ポイントもらえるキャンペーンを実施していたので、実質3万円引きで買えたことになる。最近、どこまでを値引きとするのかがわからなくなってきています。
房野氏:20万円超えの端末が、17万円強で買えたことになりますね。
法林氏:そうだね。僕はいつでもカエドキプログラムを適用していないけど、適用してもクーポンは使える。
石野氏:残価以外の部分が安くなりますね。
法林氏:dカード GOLDを毎年100万円以上使おうと思うと、キャリアの回線契約だけではなかなか難しいので、ガソリン代とか、決まった支払いに使う必要はあります。
房野氏:いつでもカエドキプログラム+を、iPhoneのような端末に適用したら、だいぶ買いやすくなりますね。
石野氏:買いやすくはなりますけど、iPhoneはもともとキャリア版が高いし、リセールバリューがほぼ落ちないので、きれいに端末を使って中古販売店などに売ることも可能です。
石川氏:そのきれいに使うというのが難しいんだよね。傷つかないようにカバーやフィルムを買うと、結局お金がかかる。だったら、いつでもカエドキプログラム+を適用してしまえば、あまり気をつかわなくて済む。
石野氏:いつでもカエドキプログラム+は、smartあんしん補償への加入が条件なので、傷ついたところを交換してから返却してもいい。
房野氏:1年で端末を買い替えられるとなると、ユーザーがすぐに離れてしまうようにも感じるのですが、その心配はないのでしょうか。
石野氏:多分、いつでもカエドキプログラム+を使う人は、ドコモに忠誠を誓うじゃないですけど、毎年ドコモから新しい機種を買いたいという人だと思います。
法林氏:というより、そもそも端末購入プログラムでユーザーは動かないと思う。料金プランを見て移動することはあっても、端末購入プログラムでは変わらない。
石野氏:それに、これだけ安く使えるなら、ドコモから動く必要もないですからね。
石川氏:auユーザーやソフトバンクユーザーでも、いつでもカエドキプログラム+の適用はできるけど、実際にやる人はあまりいないですよね。
石野氏:ユーザーがMNPするのって、大多数は店頭で端末が安く売られていたからといった理由がほとんどだと思います。最近は、料金プランを見て動くユーザーもいますけどね。そんな中で、1年で安く使えるとなると、強力な引き留め策だと思います。
法林氏:特にこの2年くらいは、ハイエンドモデルが全然売れていないので、キャリアもメーカーもなんとかしたいと思っているはずです。
石川氏:キャリアとしてARPUはを上げるためにはハイエンド端末が売れないといけないし、5Gユーザーが増えているとはいえ、いい端末を使ってたくさん通信してもらわないといけないということに気が付いたんだと思います。
石野氏:本当に素晴らしいプログラムですよ。