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iPhone 15を買うならこれが正解?高価格端末の購入におすすめのドコモの新メニュー「いつでもカエドキプログラム+」

2023.09.13

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は、ドコモの「いつでもカエドキプログラム+」の登場でスマートフォンの買い替えが進むのか? 今月の登場が予想される新型「iPhone 15」や「Xperia 5 V」、について話し合います。

※こちらの座談会の情報は取材時(8月下旬)の情報のものです

かなり魅力的なドコモの新しい端末購入プログラム「いつでもカエドキプログラム+」

房野氏:ドコモの端末返却する購入プログラムが、「いつでもカエドキプログラム+」にアップデートされました。1年ごとにスマートフォンを買い替えたいユーザーにとっては、かなり魅力的なプログラムになっていますね。

「いつでもカエドキプログラム+」

房野氏

石野氏:あれは純粋に、素晴らしいプログラムですよね。

法林氏:ただ、一般の人にはわかりにくいと思うよ。

房野氏:読者のみなさま向けに、端的なご説明をいただけますか?

石野氏:従来の「いつでもカエドキプログラム」は、分割払いの24回目に高めの残価が設定されていて、そこまでに返せば残価が免除されるという仕組みでした。ただ、残価が免除されるだけで、24回目が来るまでは、少し安くなるとはいえ、毎月ローンを払い続けないといけなかった。今回のいつでもカエドキプログラム+は、早めに返すことで、残価だけでなく、13回目以降のローンを支払う必要もなくなる。自分は他誌の原稿に「令和の徳政令」と書きましたが、まさに徳政令のような制度だと思います。早ければ早いほど、免除額が大きくなります。

石川氏:欲を言えば、もう少し早く出してほしかった。

石野氏:そうですね。「Google Pixel Fold」の前に欲しかったですが、僕らのような、ヘビーユーザーのためのプログラムになっています。「Galaxy Z Flip5」は、1年で返却すると、5万円台で使える計算になる。1年とはいえ、これくらいの値段なら、月々の負担も少ないですし、使いにくいと感じたら、1年後にiPhoneに戻してもいい。新しい端末にチャレンジしやすくなる仕組みですし、毎年iPhoneを乗り換えているような人にも優しい。ユーザーにとってもうれしいですし、メーカーにとっても、イノベーションを起こしやすい。端末はやっぱりドコモだなと思いましたね。実際に端末の販売台数を見ても、KDDIがかなり落ち込んでいるんですよ。

「Galaxy Z Fold5」(左)と「Galaxy Z Flip5」

法林氏:KDDIは端末をあまり調達していないからね。

石野氏:そうですね。一方ドコモは、端末の販売台数はそれほど落ち込んでいません。

石川氏:逆にドコモは大丈夫なのかなと心配になりますけどね。いつでもカエドキプログラム+は、Androidスマートフォンユーザーにとってうれしい施策。iPhoneはリセールバリューが高いので、1年で買って、旧端末を売るというサイクルができるけど、Androidスマートフォンはそうではない。中古端末の買い取り額はかなり下がるので、「そこはドコモが持ちます」という考えですね。

法林氏:とはいえ、最近はGalaxy Z Foldのような端末は、売値もそこそこ高いよ。iPhoneのどのモデルと比較するのかにもよるけどね。確かに、昔はAndroidスマートフォンを売ろうとすると、随分な買取価格だったけど、今は状況がだいぶ変わっています。ただし、人気不人気の差はすごくあります。

石川氏:そうですね。人気端末、不人気端末の差が激しいからこそ、いつでもカエドキプログラム+を一律に提供しても大丈夫なのかという不安はあります。

石野氏:Galaxy Z Foldは大丈夫だけれど、Galaxy Aシリーズのような、ミッドレンジ端末でやってもいいのか。

法林氏:全部の端末に適用するのかはわからないからね。現時点では、Galaxy Z Fold5、Galaxy Z Flip5の2機種だけで、多分iPhoneが加わる。問題は、そこに新登場の「Xperia 5 V」などの端末にも、いつでもカエドキプログラム+が適用されるかどうかですね。

「Xperia 5 V」

石川氏:新端末が線引きされていつでもカエドキプログラム+の適用外になると、メーカーとしては、「おっと……」って感じで焦るよね。

法林氏:ハイエンドモデル、フラッグシップモデルをユーザーに多く買ってもらうかを考えているんでしょう。ドコモは、1年前のハイエンドモデルを値下げして、一生懸命売っていたりする。在庫をなんとか売り上げたいということでしょう。

石野氏:中古品をメインテナンスして〝リファービッシュ〟品として売るという意味でも、1年でそこまで端末がボロボロになるとは考えにくいので、いつでもカエドキプログラム+は頑張った設計をしている印象ですね。回線契約者以外にも適用できるから端末購入補助にはあたらないという話で、仮に下取り価格よりも大幅に高い価格で、ドコモが引き取ったとしても、いわゆる〝白ロム割〟と同じような考え方になる。ただし、これはあくまで現行のルールに基づいていて、直近で変わる可能性があるので、大丈夫なのかなと。回線契約をして機種変更をしたものは一律4万円までの割引になるので、このルールに抵触しないか心配です。ドコモはちゃんと説明したほうがいいと思います。

石川氏:「いつでもカエドキプログラム+ 2」とかが出るかもよ(笑)

石野氏:ややこしいですね(笑)ただ、実際にルールに抵触しそうになって、コロコロとプランを変えたのが、KDDIだったりするじゃないですか。そうなってしまうとよくないですよね。

石川氏:ただ、今回ドコモが端末購入プログラムを改定したことで、KDDIやソフトバンクが追従する可能性もある。真似してくれれば、高い端末を買いやすくなるので、今まで我慢してきたユーザーが動くかも。動いてほしいですね。この9月には新製品もいくつか出るので、ぜひ買い替えを検討してほしいです。

法林氏:iPhoneは転売されるから、禁止したら?(笑)

石野氏:このプログラムでスマートフォンの買い替え熱を盛り上げたいのなら、シャオミの1インチセンサー搭載スマホとか、OPPOのフォルダブルなどの尖った製品も出してほしいですね。

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