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ワイヤレスイヤホンをBOSE「QuietComfort EarbudsⅡ」からソニー「WF-1000XM5」に買い換えて気づいたこと

2023.09.15

肝心の音の評価は?

 肝心の音は、聴き比べたわけではないので断言はできないが、BOSEが上という印象だ(原則iPhoneでアップルミュージックを再生)。BOSEを聴いた時の感動は、ソニーにはない。BOSEでは“1枚ヴェールを剥がした音”だったピンク・フロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」を聴いても、音はいいけれどそれがどうしたという程度。ソニーの最上機なら、このくらいは当たり前と思ってしまう。ただしBOSEほどの低音の迫力はないものの明るく綺麗な音で、音作りの志向の違いなのかもしれない。レッド・ツェッペリンの『Ⅰ』でも、BOSEでは低音をブイブイ感じたユーライア・ヒープの『ライブ』でも同様の印象だ。

 「ファインド・ユア・イコライザー」で好みの音を設定。複数の選択肢から好みの音を選ぶ。その違いは微妙で、“えいや!”で選んだが、結果を見て“なるほど、低音が出てる音が好きなんだな”と納得したが、果たして正しい解釈か?

 なおソニーには「ファインド・ユア・イコライザー」(現在はベータ版)という、音楽を聴きながら音を選択して好みの音のバランスを設定する機能がある。ツェッペリンを聴きながら試してみた結果が上の画像。チャートの読み方に自信はなく間違っているかもしれないが、“CLEAR BASS +6”とあるので僕は低音の効いた音が好みということだろう。

「Spotify Tap」。説明を読むとお気に入りの音楽が見つかるようだが、まだやり方がわからず見つけられない。

 またソニーには「Spotify Tap」という、イヤフォンをタップするとSpotifyが音楽を再生する機能もある。試してみると聴いたことのないヒップホップが流れてきた。僕はクラシック・ロック一筋でヒップホップのヒの字も聴かないが、その曲はフロイドやツェップやヒープの物足りなさが嘘のように低音が迫力十分かつ音がクリアー。その次の曲もやはりヒップホップ系ながら、素晴らしい音だ。同じイヤフォンとはとても思えない。

 そこで閃いた。このイヤフォン、今の音の再生を本懐としているのでは? 僕は今の音楽はまず聴かないし知らない。昨年はオーディオ誌で“藤井風がいい”という記述を読み、藤井風(ふじいふう)という音の傾向があると思って恥をかいたほどだ。とはいえ今の音楽を全く知らないわけではなく、オーストラリアの女性ギタリスト&ヴォーカリスト、オリアンティの最新作『ロック・キャンディ』(2022年発表)を聴いてみる。クラシック・ロック勢とは異次元の音に愕然とした。例えてみれば、10万円のプレーヤーと100万円のプレーヤーの音の違いだ。

 ならばとロック黄金時代から今日まで50年以上、常に“ヘビメタの帝王”として君臨してきたオジー・オズボーンのブラック・サバス時代の代表曲「パラノイド」(1970年発表)と、ソロ名義で昨年発表した故ジェフ・ベックがハード・ロックのギターを引きまくる「ペイシェント・ナンバー9」を聴き比べる。音楽としては好みだろうが、音質としては全くの別次元。誰が効いても、その違いは明瞭だ。やはりこのソニーは今の音楽を聴くためのイヤフォンだと確信する。

 ということは僕のようにクラシック・ロック一辺倒の人は、ここまでの高級機ではなく程々のレベルでいいのでは、という気がしてきた。Apple→BOSE→BOSE→ソニーと重ねてきたノイキャン最上機購入もここでジ・エンドか? いやいや、クラシック・ロックの低音に感激したBOSEから新機種が来年には出るはずだから、今度こそソニーと聴き比べなくては……。

文/斎藤好一

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