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東急電鉄がクレカのタッチ決済やQRコードでの乗車サービスを始めた理由

2023.09.08

デジタルチケットの導入で利用者のニーズを可視化

東急電鉄がこの実証実験を実施する背景には、コロナ禍でライフスタイルが変化したことにある。これまでは当たり前のように会社や学校に通うため、通勤・通学で電車を利用していたが、コロナ禍でリモートワークやリモート授業が普及した。このような多様なライフスタイルに向けて、もっと人や街とつながる乗車サービスの構築を目指す。

これまで通り普通乗車券や定期券を軸としつつも、今後、デジタルチケットサービスにより様々な乗車券を展開。『Q SKIP』サイトで思い立った時にいつでも購入することができ、お得感のある企画乗車券を提供する。

Q SKIP』サイトの購入画面。現状では多言語対応はせず、国内向けの取り組みになる。乗車券はクレカで購入する。

タッチ決済対応のクレカでも、QRコードでもどちらでも改札を入出場できる。

今回の施策をまとめると、次の3つに集約される。1つは東急電鉄のスローガンである「人へ、街へ、未来へ。」を実現するため、もっと沿線の人や街と連携するための取り組みであるということ。2つ目は利用が高まっている企画乗車券の使い勝手をさらに向上し、さらなる需要に応えるということ。そして3つ目が今回の事前購入型の乗車券は、サービス提供範囲を限定することができるためだ。

現在、首都圏の交通網は様々な鉄道事業者が乗り入れを行なっている。つまり東急電鉄だけが後払い型サービスに取り組んだとしても、乗り入れている他社の駅で下車時に、他社の駅員の確認等が必要になってしまうため、まず東急電鉄で受け入れ体勢を整えた上で、他社との連携を図っていく必要性があるということだ。

「これからの鉄道サービスを考えた時に、都市と住宅地を結ぶ一方通行だけではなく、沿線全体を動き回っていただけるようなサービスを展開していきたいと考えていました。企画乗車券は弊社で年間20万ほどの販売実績があります。これをデジタル移行すると共に、さらに対象を広げ、若い人にもマーケットを拡大していくことによって、東急電鉄はもちろん沿線全体の活性化、あるいは商業施設やお出掛けスポットの活性化に繋げていければと思っています」と事前の説明会で登壇した東急電鉄 広報・マーケティング部 統括部長の稲葉 弘氏。

当然のことながら、デジタルチケットであれば乗降駅や滞在時間、購入頻度などがわかる。沿線の商業施設と連携すれば、どの商業施設にどのくらいの頻度で立ち寄ったかなど、データを蓄積できる。このようなデータを集計しながら、今後の企画乗車券や連携する施設などを検討していく考えだ。

今回、『Q SKIP』の開始を記念して、東急電鉄では「Q SKIPオープン記念50%キャッシュバックキャンペーン」を実施。『Q SKIP』で販売する3種類のチケットを、東急カード発行のクレカで購入すると、もれなくその50%が引き落とし金額に充当される(上限2000円分)。チケット購入期間は20231031日まで。東急沿線に住んでいる人やよく出掛ける人は、ぜひお得にクレカのタッチ決済やQRコードでの乗車サービスを体験してみて欲しい。

クレカのタッチ決済を認証媒体として自動改札機で読み取るのは国内初の取り組みとのこと。

Q SKIP

取材・文/綿谷禎子

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