ソニーネットワークコミュニケーションズが運営する高速光回線サービス「NURO(ニューロ) 光」は、9月1日の「防災の日」を機に、過去に震度6以上の被災経験がある人(以降、災害経験者)200名と未経験の人(以降、災害未経験者)200名の計400名を対象に、「いざという時のインターネットの使い方」についてオンライン調査を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
回答者の約9割が「災害時にインターネットがつながらないと不安になる」
災害時にインターネットがつながらないことでどの程度不安を感じるか聞いたところ、53%が「とても不安を感じると思う」、36%が「やや不安を感じていると思う」と回答した。日常だけでなく、災害においてもインターネットが重要視されていることがわかる。
災害時にインターネットがつながらないと不安だと回答した人に不安の要因を聞くと、「コミュニケーションツールが使えず、家族や知人、同僚などの安否確認ができない」「情報検索できず、災害状況の確認をできない」「「情報検索できず、世の中の状況の確認をできない」の順に回答数が多い結果となった。
災害時、インターネットが利用できず人や情報とつながることができない状況は、多くの方々の不安をかきたてることがわかる。
災害時にネットがつながらない場合に備えて対策ができていない
直近30年で南海トラフや首都直下地震など大地震の発生が高確率で予想されていることを知っているか聞いたところ、74%が「知っている」と回答した。
続いて、災害時にインターネットがつながりにくい状況になる可能性があることを見越して、対策や準備ができているかどうか聞いた。
その結果、大地震発生の可能性を認識しているものの、災害時にインターネットがつながりづらい状況となる可能性を見越して対策や準備ができている人はわずか3%にとどまった。
できている人と、どちらかというとできていると思う方を合算しても全体の1割程度にすぎない。この問いに対する回答結果を災害経験者と災害未経験者で比較すると、災害経験者は対策や準備が出来ている人は5%、災害未経験者は2%という結果になった。
災害時に備えて“人と情報のつながり”に関する対策をしているのは災害経験者
災害時に備えて“人と情報のつながり”に関して対策をしているか調査したところ、全体的に準備不足の傾向がある中、いずれの設問においても、災害経験者の人が未経験者よりも備えをしていることが見えてきた。
次に、スマホやパソコンが利用できない状況に備えて、家族の連絡先をデジタルツール以外にメモなどで控えているかを聞いたところ、「ある」と回答したのは全体の28%だった。
なお、災害時に家族と決めている連絡手段の上位に「スマホ・携帯電話のSMS」(51%)、「固定電話(自宅や会社)」(44%)があったが、災害時にスマホやパソコンでしか家族の連絡先がわからない状態となっていると、インターネットが利用できない際に家族と連絡がとれない可能性がある。
さらに、家族と連絡がつかない場合に備えて自宅以外の集合場所を決めているかという問いに対して「決めている」と回答したのはわずか18%だった。