仕事していると、「ミスを繰り返す後輩」や「理不尽なクレームをつけるお客さん」に対してイライラしてしまうことがあると思う。できればイライラを見せずに穏やかに対処したいものだが、難しいことも多い。
そこでBiz Hitsは、働く男女500人に「仕事中のイライラ」についてアンケート調査を実施し、そのデータをランキング化したので詳細をお伝えしよう。
仕事中にイライラが態度に出てしまう瞬間1位は「上司・同僚・部下への不満がある」
仕事をしている500人に「仕事中にイライラが態度に出てしまうことがありますか」と聞いたところ、「よくある」「たまにある」と答えた人が合わせて77.2%にのぼった。
仕事していると、すべてが思い通りに進むとは限らない。誰にでも多かれ少なかれイラっとしてしまう瞬間があり、余裕がないとつい態度に出てしまうこともあるだろう。
「仕事中にイライラが態度に出てしまう瞬間」の1位は「上司・同僚・部下への不満がある(170人)」であった。
2位「仕事が予定通り進まない(110人)」、3位「忙しすぎて余裕がない(82人)」、4位「仕事を邪魔される(40人)」と続く。
「上司・同僚・部下への不満がある」という人が多く、職場での人間関係が原因でイライラしている人が多いとわかる。「仕事を邪魔される」「理不尽なことがあった」「コミュニケーションがうまくいかない」なども、周囲の人が原因になっている項目だ。
1位 上司・同僚・部下への不満がある
・相チーム作業で、同じ作業をする人のミスが多いとき(29歳 女性)
・自分は忙しいのに、他の人が遊んでいるとき(35歳 男性)
・上司の仕事の進め方があまりにも下手なとき(40歳 男性)
具体的には「何度注意してもミスする部下や後輩」「勤務態度が悪い同僚」「上から目線で高圧的な上司」といった不満が寄せられた。顧客に対するイライラはなんとか抑え込めても、同僚や部下に対しては態度に出てしまう人も多いのではないだろうか。
2位 仕事が予定通り進まない
・予定にない仕事や来客で手が止まるとき(24歳 女性)
・上司に無茶な仕事を振られたとき。自分なりに計画を立てているのに、無茶振りのせいで計画が狂い、自分の思うように仕事がこなせなくなってどんどん仕事が溜まる(36歳 男性)
・自分の想定したペースで仕事が進まないとき(47歳 男性)
急な予定変更が発生したときは、イライラしがち。「他人のミス」「上司からの無茶ぶり」「指示の後出し」などでスケジュールを狂わされたときには、怒って態度に出てしまう人も多いのではないだろうか。
もともと余裕のないスケジュールを組んでいた場合には、「対応できない」とパニックになってしまう可能性もある。
3位 忙しすぎて余裕がない
・同日締切の仕事がたくさん重なって、時間的余裕がないとき(29歳 女性)
・仕事がたくさんあるにも関わらず、また新しい仕事が振られてしまったとき(32歳 女性)
・複数の仕事を頼まれたとき(61歳 男性)
仕事量が多すぎると、ひとつ仕事を終えてもすぐ次の仕事に取り掛かる必要がある。そのため心身の負担が増えて疲労が溜まり、感情を制御できなくなり、イライラを周囲にぶつけてしまうこともあるのだろう。
4位 仕事を邪魔される
・忙しい時に意味のない質問をされたとき(27歳 男性)
・仕事に集中したいのに、隣席の人がしつこく話しかけてくるとき(36歳 女性)
・神経を集中させて急ぎの仕事をしているのに、他の人からあまり重要でない雑談などで話しかけられるときです(49歳 女性)
仕事に集中したいときに話しかけられると、集中力が途切れてしまう。相手に悪気がないとわかっていても、「邪魔するな」とイラっとしてしまう人も多いのではないだろうか。急ぎの仕事に取り組んでいるときは気持ちに余裕がないので、とくに態度に出がちだ。
5位 理不尽なことがあった
・理不尽なことで怒られたとき(25歳 男性)
・自分のせいでないのに自分のせいにされたとき(33歳 男性)
・ミスをなすりつけられたとき(46歳 女性)
例えば「自分は悪くないのに怒られた」「なぜか自分だけ業務負荷が重い」など。理不尽なことがあったときに我慢せず抗議するのは大切だが、感情的に対応すると人間関係がこじれることも。感情は抑えて、冷静に「今の状況はおかしい」「理不尽だ」と伝えることをおすすめしたい。