リスキリングに取り組む理由は「業務効率化」「イノベーション創出」「デジタルリテラシーの底上げ」など
「リスキリング」に取り組む理由を尋ねたところ、「業務効率化のため」が70.3%、「イノベーションを起こすため」が56.8%、「デジタルリテラシーを底上げするため」が54.1%と続き、トップ3の回答が昨年調査とほぼ同じ結果となった(n=37/リスキリングに取り組んでいる企業)。
リスキリングに取り組んでいない理由は、「取り組むための予算がないから」が最多
「リスキリング」に取り組んでいない理由を尋ねたところ、前回の調査では「何をすればよいかわからないから」が44.3%で最多だったのに対し、今回の調査では「取り組むための予算がないから」が42.4%で最多となった(n=37/リスキリングに取り組んでいる企業)。
リスキリングの教育メニューは「社員自身が学びたい内容を選択」
「リスキリング」の教育メニューはどのように決めているか尋ねたところ、「会社が教育プログラムを用意している」が21.6%、「社員自身が学びたい内容を選択している」が78.4%という結果になった(n=37/リスキリングに取り組んでいる企業)。※かっこ内は昨年調査(n=42/リスキリングに取り組んでいる企業)
・会社が教育プログラムを用意している:21.6%(31.0%)
・社員自身が学びたい内容を選択している:78.4%(69.0%)
また、「リスキリング」の進捗管理をしているか尋ねたところ、「個別の習熟度を管理している」が5.4%、「個人に任せている」が94.6%という結果になった(n=37/リスキリングに取り組んでいる企業)。※かっこ内は昨年調査(n=42/リスキリングに取り組んでいる企業)
・個別の習熟度を管理している:5.4%(13.4%)
・個人に任せている:94.6%(85.7%)
「リスキリング」の実施においての課題1位「時間の確保」、2位「社員のモチベーション」、3位「教育プログラムの策定」
「リスキリング」の実施において課題に感じていることを尋ねたところ、「時間の確保」が70.3%、「社員のモチベーション」が62.2%、「教育プログラムの策定(何を学ぶか)」が56.8%と続いた(n=37/リスキリングに取り組んでいる企業)。
<「リスキリング」の実施において課題に感じていること>
・リスキリング習得による新たな業務に取り組むチャンスが得られるかが問題。
・社員のやる気を起こさせることと、学習の進捗度の把握が課題
・会社側が学ばせたい範囲と個人が学びたい範囲に差がある。その結果、時間・モチベーション・投資費用の考え方にも差が生まれている。
・今の業務に必須のスキルにおいても学ぶ姿勢が見られない。
・基本個人に任せているが、相談を受けた時に良きアドバイスができないこと
約8割の企業が、「リスキリング」の一人あたりの年間予算は「3万円未満」
「リスキリング」の一人あたりの年間予算を尋ねたところ、「1万円未満」「1万円以上〜3万円未満」が合わせて81.0%と、昨年7月の調査の64.3%から16.7ポイント増加し、一人あたりの年間予算が下がっていることがわかった(n=37/リスキリングに取り組んでいる企業)。
<調査概要>
調査名称:社員の学び(リスキリング)についての調査
調査機関:自社調査
調査対象:『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほか
調査方法: Webアンケート
調査期間:2023年6月13日〜2023年6月24日
有効回答数:103件
出典元:『月刊総務』調べ
構成/こじへい