アプリのわかりやすさも〇! デバイスバンドには気になるポイントも……
スマートウォッチは基本的にスマートフォンと接続し、細かいデータはスマートフォンから専用アプリを介して確認することになります。スマートウォッチ本体の細かい設定を含む、アプリのわかりやすさという意味でも、2製品ともによくできている印象を受けます。
Redmi Watch 3 Activeに関しては、これまでに多数のウェアラブル製品を展開しているシャオミならではの知見が活きており、「どこを開けばどの設定ができるのか」が一目でわかります。デバイスバンドの場合、利用できる機能がRedmi Watch 3 Activeよりも少ないという理由こそあるものの、比較的わかりやすいデザインにまとめられています。
Redmi Watch 3 Activeと接続できる「Mi Fitness」アプリ
デバイスバンドを使っていて、どうしても気になるポイントが、スマートフォンとの接続が頻繁に途切れるという点。今回はiOS 16.5を搭載したiPhone 14 Proと接続しており、ソフトウエアや端末との兼ね合いがあまりよくない可能性も考えられますが、スマートウォッチの利便性はこの1点で大きく損なわれてしまいます。
もちろん、健康管理やワークアウトの記録はデバイスバンド単体で行えるため、スマートフォンと接続されたタイミングでデータを同期することができるのですが、スマートウォッチの基本的な機能である通知の確認は、スマートフォンと接続されていることで初めて意味を成します(データ通信対応モデルは別ですが……)。実際に試していると、ここは明らかにRedmi Watch 3 Activeのほうが優秀といえるポイントに感じます。
気になるポイントは細かくあるもののスマートウォッチデビューにはあり
Redmi Watch 3 Active、デバイスバンドの2製品を試していると、スマートウォッチに求められる機能をまんべんなくカバーしているという意味では、価格以上と思えるものの、Redmi Watch 3 Activeはバッテリー性能、デバイスバンドは接続の安定性のように、価格相応の〝粗〟も見られます。
個人的には、スマートウォッチのようなデバイスが好きなユーザーには、もう少し上のランクの製品がおすすめというのが本音ですが、「とりあえずスマートウォッチを試してみたい」という人のための導入機としてはありだと感じています。
取材・文/佐藤文彦